2009年02月03日(火)

CFD(Contract For Difference)について(4)- OTCのCFD

 OTCのCFD(ここでは日経225のCFDとかダウやS&P、DAXなどの株価指数CFDをさす)の魅力は、相対的に取引コストが安いということと、なんといってもレバレッジである。100倍のレバレッジで先物と同じ効果を生む取引ができる。きわめてデイトレーダー向き商品である。逆にキャリートレードには向いていない。なぜかというと、まず株式市場のボラは為替に比べてひとけた大きい。なおかつ24時間取引ではない。株や日経先物を取引している人はよくわかるはずだが、翌日の開始価格が前日の引け値から1200ポイント以上ギャップアップ(ダウン)して始まることがままある。こうなると100倍のレバレッジをかけている人はひとたまりもない。そのためキャリーするときのレバレッジは50倍までに制限する仕様にする業者も多い。さらには、日歩である。エクイティをロングにすると毎日日歩は支払である。約定代金(想定元本)が9000円x100倍=900,000円x3%/360日=75円である。ドル円の10万ドルショートでも75円は払わない。これはFXでは反対側の金利が相殺されるが、エクイティではそれがないぶん円金利が丸ごとキャリーコストに反映するからである。

個人的には、たとえ日歩が理論上当たり前だと思っても、日々のボラティリティに加えて、これだけのキャリーコストを抱えて長期的にロングやショートをキャリーするのはしんどいと感じる。相当相場観に確固たるものがなければやる気にはならない。しかしデイトレードのスタンスであれば、スプレッドが小さいこと、取引コストが含まれた価格であるので最終的な損益がそのまま出てくること(取引所取引だと手数料は別途となるので別途計算してたさないといけない)、レバレッジを効かせられるので少額の預託でできること、さらに言えば、使うプラットフォームが現状からいってすでに欧州で使われているこなれたシステムで使いやすいことなどから、OTCのCFD取引でデイトレを基本とした取引なら妙味があると考える。FXで夜の取引に慣れている人ならなおさらである。日経でロングを持っている人がニューヨークでダウが急落しそうだというなら、とりあえずダウを売ればいい。どうせ明日の朝になれば日経は下げて始まる。CMEの日経という手もあるが、ここは流動性が低い。ボラが跳ねるときはダウと日経の相関性は高まるという過去の経験値を信頼するならかけてもいい戦略である。十分ヘッジの役割を果たす。そうでなくとも単独でDAXやFTを取引することもありだし、ここにOilやGoldが入ってくれば金融市場のポートを作るツールはプロなみにそろったことになる。一昔なら一部の金融機関や商社のデスクにしかなかった画面が、いまや家庭にあるという状況なのである。

Posted by 尾関高

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プロフィール

GCI Technology USA勤務

尾関高

1986年名古屋大学経済学部卒業。1988年サンダーバード経営大学院(アリゾナ州、米国)卒業。主に日短エクスコ(現在のセントラル短資)にて約9年間、インターバンクの通貨オプションブローカーを経験し、1998年から現在のひまわり証券(旧ダイワフューチャーズ)にて日本で最初に外国為替証拠金取引のシステム開発から立ち上げ、さらに、2006年5月に、これも日本で最初にCFDを開始、現在にいたる。
現在は、営業面のみならず、本商品にかかわるさまざまな分野においても積極的に意見具申中。
拙著に、「マージンFX」(同友館、2001年2月)と「入門外国為替証拠金取引〜取引の仕組みからトラブル防止まで〜」(同友館、2004年6月)がある。

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