2017年09月16日(土)

リスク耐性

【サマリー・09/11〜09/15】

 今週の日経平均は、先週末の米株式が債務上限引き上げ・政府運営資金を抱き合わせたハリケーン被害救済法案下院通過で政治リスクが解消した事から小反発となっていた事や、9日の建国記念日に北朝鮮が挑発行為を行わなかった事もあって週明けの寄り付きは反発してスタートしその後も上げ幅を広げて前引け、後場に入ってからも押しを入れる場面も無く高値圏でのこう着状態が続き急反発して引けた。翌日はハリケーン「イルマ」による被害が事前想定より警備であった事や、トランプ政権が北朝鮮制裁強化の国連決議案を軟化させた事で地政学リスクの後退も好感され、週明けの米株式が大幅続伸となっていた事を受けて寄り付きは大幅続伸してスタートしその後は膠着感の強い展開で推移し前引け、後場に入ってからも膠着感の強い展開が続いたが押しを入れる場面もなく高値圏維持し大幅続伸して引けた。週央は前日に採択された北朝鮮制裁強化の国連決議案を米国が軟化させた事で地政学リスクが後退、米国債利回り上昇から金融株も選好された事で米株式が続伸となっていた事を受け寄り付きは続伸してスタート、その後は前日同様に膠着感の強い展開で推移し前引け、後場に入ってからも膠着感の強い展開が続いたが押しを入れる場面もなく高値圏維持し続伸して引けた。翌日は原油相場や長期金利上昇を好感し米株式は続伸していたもののここ連日の上昇に対する利食いから寄り付きは小甘くスタート、その後は円安を支えにプラス圏に浮上したが北朝鮮の声明を受け地政学リスクに対する警戒感の再燃から上げ幅を削って前引け、後場は北朝鮮が国連安保理の追加制裁決議を非難する声明を発表した事が伝わった事で再度マイナス圏に沈み4日ぶりに反落して引けた。週末は週間新規失業保険申請件数が予想外に減少した事などで米株式は続伸していたものの、朝方に北朝鮮が弾道ミサイルを発射した事を受けてリスク回避の売りが先行し寄り付きは小幅続落してスタート、その後は為替の落ち着き等を見てプラス圏に浮上して前引け、後場は押し目買いやヘッジファンド系資金のショートカバーも加速し一段高となり8月8日以来約一カ月ぶりの高値に反発して今週の取引を終えることとなった。
 円相場は、北朝鮮が9日の建国記念日に挑発行為を行わなかった事もあってこの問題を巡る警戒感が一先ず後退、リスク回避目的の円ロングの解消が優勢となり週明けは反落してスタート、翌日は前日に採択された北朝鮮制裁強化の国連決議案を米国が軟化させた事で地政学リスクが後退、国内への資金回帰思惑から買われていた円を売る動きに繋がり円は大幅続落、週央も引き続き北朝鮮問題や米ハリケーン被害に対する懸念後退等から投資家のリスク選好意欲が回復、円を売ってドルを買う動きが優勢となり円は3日続落、翌日も米税制改革への期待等から投資家のリスク選好姿勢が広がり、比較的低リスク通貨とされる円を売ってドルを買う動きが優勢となり円は4日続落、週末も国内輸入企業による円売りや日経平均の反発で引き続き投資家のリスク選好姿勢が強まり、比較的低リスク通貨とされる円を売る動きが優勢となって円は5日続落となった。

【日経225種平均株価】
 先週号では、「現在値から次の上値フシが大引で19,595円、次の下値フシは大引で19,184円となっているが、今週は上記の通り地政学リスク燻るなか為替も円高方向へ振れた事から下値フシを切ってきた。先週記では「〜日経平均も下への空間を作成してきているだけにここから続伸して半値引き上げまで戻りを入れるのか、反落して再陰転となるのかこの辺を来週以降は見てゆきたい。」としたが、5日の下値フシ切りでは19,400円台にあったフシを割った事から再陰転確認となった。8月19日記の通りF・リテイリングは昨年7月から続いているボックス圏下限の関門である昨年9月に作成した安値フシ32,040円をあっさり割り込んで、それ以降順調に年初来安値を更新して週末は3万円ドタの安値引けで引けている。他の高寄与度銘柄もこれに追随する動きをしているモノも散見されこれらがどの辺でコツンとくるのかこの辺を引き続き注視しておきたい。」としたが、今週は先週末の米株式が小反発となっていた事や、9日の建国記念日に北朝鮮が挑発行為を行わなかった事もあって週明けは反発してスタート、翌日12日もハリケーン「イルマ」による被害が事前想定より軽微であった事や、トランプ政権が北朝鮮制裁強化の国連決議案を軟化させた事で地政学リスクの後退も好感され、週明けの米株式が大幅続伸となっていた事を受け19,776.62円と大幅続伸し先ずは設定していた19,595円の高値フシを抜いて来た。週央も地政学リスクの後退で米株式が続伸となっていた事を受け続伸となったが、翌日は米株式が続伸していたものの北朝鮮が国連安保理の追加制裁決議を非難する声明を発表した事が伝わった事で4日ぶりに反落、週末は週間新規失業保険申請件数が予想外に減少した事から米株式が続伸し、押し目買いやヘッジファンド系資金のショートカバーも加速した事で再度反発して今週の取引を終えた。
 来週の注目指標としては、20日の8月貿易統計、21日の7月全産業活動指数等があるが、20日からの日銀金融政策決定会合にも注目しておきたい。
 来週の特殊チャートは、現在値から次の上値フシが大引で19,985円次の下値フシは大引で19,574円となっているが、今週は上記の通り米ハリケーン被害の影響が軽微に終り、北朝鮮を巡る地政学リスクも後退した事で米株式の過去最高値更新となった事を背景に12日には上値フシを抜いてきた。とはいえ特殊チャート上は陰転したままの戻り相場となっており、先週記のF・リテイリングなど3万円ドタの安値引けでコツンと切り返して来たのが大きく寄与している。同社は次に32,300円台にあるフシを抜くと再陰転値を目指した戻りが加速する波動となっており、他に特殊チャート上でも新値を描いている京セラなどが何所までこの陽線を伸ばしてくるのかこの辺と併せて来週以降も見てゆきたい。

【TOPIX】
 先週号では、「引き続き来週も現在値から次の上値フシは大引で1,646.50、次の下値フシも大引で1,587.49とするが、今週は上記の通り地政学リスク燻るなか為替も円高方向へ振れた事から総じて軟調推移となったが下値フシを切るまでには至らずであった。日経平均軟調に連れ1,600の大台を割ってきたが、個別でもメガバンク始めとした金融系がいずれも直近で再陰転したままの状態でありここが順次目先陽転の波動を描いて来ないとまだしばらくこの水準での膠着も継続しそうだ。」としたが、今週は先週末の米株式が小反発となっていた事や、9日の建国記念日に北朝鮮が挑発行為を行わなかった事もあって週明けは反発してスタート、翌日もハリケーン「イルマ」による被害が事前想定より軽微であった事や、トランプ政権が北朝鮮制裁強化の国連決議案を軟化させた事で地政学リスクの後退も好感され、週明けの米株式が大幅続伸となっていた事を受け続伸、週央も地政学リスクの後退で米株式が続伸となっていた事を受け3日続伸となったが、翌日は米株式が続伸していたものの北朝鮮が国連安保理の追加制裁決議を非難する声明を発表した事が伝わった事で4日ぶりに反落、週末は週間新規失業保険申請件数が予想外に減少した事から米株式が続伸し、押し目買いやヘッジファンド系資金のショートカバーも加速した事で再度反発となったが、今週も上下何れのフシも取らず終いであった。
 今週もまた上下何れのフシも取らなかったことで、引き続き来週も現在値から次の上値フシは大引で1,646.50次の下値フシも大引で1,587.49とするが、今週は上記の通り米ハリケーン被害の影響が軽微に終り、北朝鮮を巡る地政学リスクも後退した事で米株式の過去最高値更新が続いた事を背景に総じて堅調推移となったものの、上値フシを抜くまでには至らずであった。とはいえ今週は14日に1,642.56と年初来高値を更新してきており上昇トレンドは健在、引き続き何時膠着状態を離脱するのか個別と共に見てゆきたい。

【NY DOW】
 先週号では、「引き続き来週も現在値から次の上値フシは大引で22,061.50ドル、次の下値フシも大引で21,626.49ドルとするが、今週は上記の通り地政学リスクの高まりで週初は急反落となったもののあとハリケーン(イルマ)による影響を睨んで小動き推移となりフシ目は取らず終いであった。というワケで引き続き来週以降も空間を十分に有するなかでフシ目を取っていない事から、再度切り返して再陽転に向かうのかそれとも半値引けまで調整してしまうのかどうかこの辺に注目しておきたい。」としたが、今週はハリケーン「イルマ」による被害が事前想定より軽微であった事や、トランプ政権が北朝鮮制裁強化の国連決議案を軟化させた事で地政学リスクの後退も好感され週明けは大幅続伸してスタート、翌日12日も前日に採択された北朝鮮制裁強化の国連決議案を米国が軟化させた事で地政学リスクが後退、米国債利回り上昇から金融株も選好された事で22,158.18ドルと続伸し先ずは設定していた22,061.50ドルの上値フシを抜いて来た。週央も原油相場や長期金利上昇を好感し続伸し翌日も週間新規失業保険申請件数が予想外に減少した事などで続伸、週末も北朝鮮が再度ミサイルを発射するも地政学リスクへの警戒感は以前ほど高まらず、ハイテク系を中心とした上げに6日続伸し4日連続で過去最高値を更新して今週の取引を終えた。
 来週の注目指標としては、週明け18日の米9月NAHB住宅市場指数、19日の米4-6月期四半期経常収支、米8月住宅着工件数、米8月建設許可件数、20日の米8月中古住宅販売件数、21日の米週間新規失業保険申請件数、9月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、米7月住宅価格指数、米8月景気先行指標総合指数等があるが、19日からのFOMCにも注目しておきたい。
 来週の特殊チャートは、現在値から次の上値フシが大引で22,339.50ドル次の下値フシは大引で21,898.49ドルとなっているが、今週は上記の通りハリケーン「イルマ」による被害が事前想定より軽微であった事や、トランプ政権が北朝鮮制裁強化の国連決議案を軟化させた事で地政学リスクの後退も好感され、週明けには1日の上げ幅としてはおよそ半年ぶりの大きさで約1ヵ月ぶりに22,000ドル大台を回復し、翌12日には設定していた上値フシを抜いた後も4日続伸し連日で過去最高値を更新した。これで8月7日に作成した特殊チャートの高値フシにほぼ並んだ格好になったが、次に引線一波動で今回設定した上値フシを抜くとそこで再陽転となるので来週以降はこの辺を注視してゆきたい。

【S&P500種】
 先週号では、「来週もまた現在値から次の上値フシは大引で2,481.50、次の下値フシも大引で2,434.49とするが、今週は上記の通り地政学リスクの高まりで週初は急反落となったもののあとハリケーン(イルマ)による影響を睨んで小動き推移となりフシ目は取らず終いであった。というワケで引き続き来週以降もここから仮に設定した上値フシを抜いて来た場合特殊チャート上で新値となるが、そうなった場合その後の波形が焦点となってくるのでその辺を注視しておきたい。」としたが、今週はハリケーン「イルマ」による被害が事前想定より軽微であった事や、トランプ政権が北朝鮮制裁強化の国連決議案を軟化させた事で地政学リスクの後退も好感され週明け11日は2,488.11と大幅続伸してスタートし先ずは設定していた2,481.50の上値フシを抜いて来た。翌日も前日に採択された北朝鮮制裁強化の国連決議案を米国が軟化させた事で地政学リスクが後退、米国債利回り上昇から金融株も選好された事で続伸し、週央も原油相場や長期金利上昇を好感し続伸、翌日も週間新規失業保険申請件数が予想外に減少した事などで続伸、更に週末も北朝鮮が再度ミサイルを発射するも地政学リスクへの警戒感は以前ほど高まらず、ハイテク系を中心とした上げに5日続伸し過去最高値を更新して今週の取引を終えた。
 来週の特殊チャートは、現在値から次の上値フシが大引で2,511.50次の下値フシは大引で2,464.49となっているが、今週は上記の通りハリケーン「イルマ」による被害が事前想定より軽微であった事や、トランプ政権が北朝鮮制裁強化の国連決議案を軟化させた事で地政学リスクの後退も好感され週明けに設定していた上値フシを抜いて来た。DOWと共に最高値更新し週末には2日ぶりに過去最高値を更新し初の2,500台で取引を終えているが、特殊チャート上でも新値の引線となっている。ここから反落に向かった場合半値引けまで押すかどうかだが、丁度4年前の同時期9月の波動に酷似しているのでその辺も参考に来週以降も見てゆきたい。

【DAX】
 先週号では、「現在値から次の上値フシが大引で12,418.50、次の下値フシは大引で12,175.49となっているが、今週は上記の通りGSの投資判断引き上げからの自動車株堅調を受け上値フシを抜いて来た。先週一旦反発に向かった関門水準を割り込んだものの、今週はその次の前回の上放れ前の段上げ水準の抵抗帯で切り返しを見せている。仮に来週以降反落した際には今回設定した下値フシ丁度の近辺で空間を残せるかどうか、その次の展開を測る上で参考になって来るのでこの辺も見ておきたい。」としたが、今週はミュンヘン再保険の急騰や、コメルツ銀行やドイツ銀行の銀行株上昇を受けて週明け11日は12,475.24と5日大幅続伸してスタートし、早速設定していた12,418.50の上値フシを抜いて来た。翌日も前日に引き続きコメルツ銀行やドイツ銀行の銀行株の続伸を受けて6日続伸し、週央も重電のシーメンスやドイツポストの上昇を受けて7日続伸となったが、翌日はRWEやエーオン等の電力大手の下落を受けて8日ぶりに小反落となり、週末も製薬のバイエルやドイツ銀行の下落を受けて続落して今週の取引を終えた。
 来週の特殊チャートは、現在値から次の上値フシが大引で12,598.50次の下値フシは大引で12,351.49となっているが、今週は上記の通り北朝鮮制裁強化の国連決議案が軟化の方向に向かった事で地政学リスクの後退から週初に設定していた上値フシを抜いてきた。陰転したままの戻りとはいえ今週は7月の再陰転値をも超え週央には約2ヶ月ぶりの高値水準で引けているが、ここまでの過程で空間を充分に空けているので来週以降は7月の再陰転前の戻り高値を抜くか、反落した場合でも切り返しから目先陽転まで持って来るかどうかこの辺を見ておきたい。

Posted by 雲遊

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プロフィール

雲遊

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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