2018年02月10日(土)

ボラティリティ指数の猛威 [CFD]

【サマリー・02/05〜02/09】

 今週の日経平均は、前週末発表の米1月雇用統計が市場予想を大きく上回る内容となり、米経済のインフレ上昇で利上げペースが加速するとの懸念から米株式が急反落した事を受け週明けの寄り付きは大幅続落してスタート、その後も円相場の強含みなどから下げ幅を広げて前引け、後場に入って日銀によるETF買い入れ観測等も出たが戻りは限定的で大幅続落して引けた。翌日は週明けの米株式が引き続き1月雇用統計を切っ掛けとした長期金利上昇に対する警戒感から史上最大となる下げ幅を記録していた事を受け寄り付きは大幅続落してスタート、その後も円高進行を背景に下げ幅を広げ暴落して前引け、後場もこの動きが継続し取引時間中としては約17年10か月ぶりの下げ幅を記録したあと引けにかけては安値から戻したものの大幅に3日続落して引けた。週央は長期金利の上昇を嫌気した売りが一巡し買戻しが優勢となって急反発していた米株式を受けて寄り付きは急反発してスタート、その後は上げ幅を広げあと高値圏を維持したまま前引け、後場はダウ先物が弱含みに推移した事から急速に上げ幅を削る展開となり前場の上げ幅をほぼ帳消しにしたが辛うじて小反発して引けた。翌日は米上院指導部が財政支出を大幅に増加させた予算案で合意した事で長期金利が再度上昇し米株式は小反落していたものの、好決算銘柄中心に買いが入った事で寄り付きは小幅続伸してスタート、その後は更に上げ幅を広げる場面も見られたがあと戻り待ちの売り圧力も強く上げ幅を削って前引け、後場に入ると円相場が1ドル109.60円台まで軟化した事で再度強含み上げ幅を広げながら大幅続伸して引けた。週末は米政府機関の閉鎖や長期金利の上昇に対する懸念が広がり米株式が5日に次ぐ過去2番目の下げ幅を記録していた事を受け、寄り付きは急反落してスタートしその後も下げ幅を大きく広げて前引け、後場は3連休を控え安値圏での揉み合いが続き3日ぶりに急反落して今週の取引を終えることとなった。
 円相場は、週末の米雇用統計を受けて米利上げペースが速まるとの観測が広がり米長期金利が時間外で上昇、日米金利差が拡大するとの見方から低金利の円を売ってドルを買う動きが優勢となり週明けは3日続落してスタート、翌日は世界的同時株安で投資家のリスク回避姿勢が強まり相対的に低リスク通貨とされる円を買ってドルを売り動きに繋がり、円は4営業日ぶりに反発となった。週央はほんの僅かに円安ながらほぼ変わらずとなり、翌日は日経平均が大幅続伸となった事を受け円売りドル買いが優勢となり円は続落となった。週末は再度米株式が5日に次ぐ過去2番目の下げ幅を記録していた事を受け投資家のリスク選好姿勢が後退、相対的に比較的低リスクとされる円を買ってドルを売る動きが広がり円は3日ぶりに反発となった。

【日経225種平均株価】
 先週号では、「現在値から次の上値フシが大引で23,535円、次の下値フシは大引で23,044円となっているが、今週は上記の通り米国債利回りが2014年以来の高水準に上昇、世界的な金利上昇への警戒感が台頭しTOPIXと共に設定していた下値フシを切って来た。先月末迄6営業日続落でその下落幅は1,000円を超え、特殊チャートでは早くもこの日経平均は直近作成の大陽線の半値引け水準であった23,335円を1月30日に切ってきており、大陽線の往って来い水準22,550円近辺で抵抗を見せるのかどうか来週以降はこの辺を先ずは見ておきたい。」としたが、今週は前週末発表の米1月雇用統計が市場予想を大きく上回る内容となり、米経済のインフレ上昇で利上げペースが加速するとの懸念から米株式が急反落した事を受け週明け5日は22,682.08円と大幅続落し早速設定していた23,044円の下値フシを大きく切ってスタート、翌日6日も週明けの米株式が引き続き1月雇用統計を切っ掛けとした長期金利上昇に対する警戒感から史上最大となる下げ幅を記録していた事を受け21,610.24円と大幅続落し更に4段下の下値フシまで一気に切ってきた。週央は長期金利の上昇を嫌気した売りが一巡し買戻しが優勢となって急反発していた米株式を受けて小反発し、翌日8日も米株式は小反落していたものの好決算銘柄中心に買いが入り、円相場も1ドル109.60円台まで軟化した事で21,890.86円と大幅続伸し新規設定された上値フシを抜いて来たが、週末は米政府機関の閉鎖や長期金利の上昇に対する懸念が広がり米株式が5日に次ぐ過去2番目の下げ幅を記録していた事を受け21,382.62円と3日ぶりに急反落し、新規設定された下値フシの2段下まで切って今週の取引を終えた。
 来週の注目指標としては、13日の1月国内企業物価指数、14日の10-12月期四半期実質GDP速報値、15日の12月機械受注、12月鉱工業生産指数確報値等がある。
 来週の特殊チャートは、現在値から次の上値フシが大引で21,605円次の下値フシは大引で21,154円となっているが、今週は上記の通り米雇用統計を切っ掛けにした米長期金利上昇に対する警戒感から世界同時株安の流れに遭い週間では約8%安と2016年2月以来約2年振りの下落率を記録と大きく水準を切り下げてきた。先週記では大陽線の往って来い水準22,550円近辺で抵抗を見せるのかどうかと書いたが、6日の大幅続落であっさりとこれを割り込み週末9日には再陰転を確認している。日経平均VIは36と、ブレグジット・ショックの16年6月以来の水準に上昇しており来週以降も予断を許さない状況となっているが、この陰転型と同パターンで昨年4月から5月、また昨年9月から11月まで売り方を踏ませる波動を形成してきた経緯もあり来週以降も他指数と併せて日々注視しておきたい。

【TOPIX】
 先週号では、「現在値から次の上値フシが大引で1,889.50、次の下値フシは大引で1,840.49となっているが、今週は上記の通り米国債利回りが2014年以来の高水準に上昇、世界的な金利上昇への警戒感が台頭し日経平均と共に設定していた下値フシを切って来た。今年の大発会で再陽転を果たし、1,900の大台超えまで陽線を伸ばして来たが今週は一服入ったという感じ。来週以降は設定した下値フシのもう一段下にあるこの長大陽線の半値引け水準である1,827ポイントまで押しを入れて来るのかどうか、この辺に注目しておきたい。」としたが、今週は前週末発表の米1月雇用統計が市場予想を大きく上回る内容となり、米経済のインフレ上昇で利上げペースが加速するとの懸念から米株式が急反落した事を受け週明け5日は1,823.74と大幅続落し早速設定していた1,840.49の下値フシを大きく切ってスタート、翌日6日も週明けの米株式が引き続き1月雇用統計を切っ掛けとした長期金利上昇に対する警戒感から史上最大となる下げ幅を記録していた事を受け1,743.41と大幅続落し更に2段下の下値フシまで一気に切ってきた。週央は長期金利の上昇を嫌気した売りが一巡し買戻しが優勢となって急反発していた米株式を受けて小反発し、翌日も米株式は小反落していたものの好決算銘柄中心に買いが入り、円相場も1ドル109.60円台まで軟化した事で大幅続伸となったが、週末は米政府機関の閉鎖や長期金利の上昇に対する懸念が広がり米株式が5日に次ぐ過去2番目の下げ幅を記録していた事を受け3日ぶりに急反落して今週の取引を終えた。
 来週の特殊チャートは、現在値から次の上値フシが大引で1,773.50次の下値フシは大引で1,712.49となっているが、今週は上記の通り米雇用統計を切っ掛けにした米長期金利上昇に対する警戒感から世界同時株安の流れに遭い大きく水準を切り下げてきた。先週記では直近の長大陽線の半値引け水準である1,827ポイントまで押しを入れて来るのかどうかとしたが、週明けの急落でこの水準を割り込み更に翌日の暴落ではこの起点まで割り込んでいる。これで昨年の11月から作成した長大陽線のちょうど全値押しの下落で往って来いとなったワケだが、中途半端なところで止まらず僅かながら起点を割り込んだ事でS&P500種よりはまだマシな波動とも言える。来週以降は引き続きVIXに振り回され段下げ型を作成してくるのかはたまた戻りの波に乗り半値引き上げまで戻りを入れて来るのか日々注目しておきたい。

【NY DOW】
 先週号では、「現在値から次の上値フシが大引で25,775.50ドル、次の下値フシは大引で25,266.49ドルとなっているが、今週は上記の通り堅調な雇用統計を受けた利上げペースの加速懸念が台頭し週間では4.12%安、3指数揃って5週間ぶりの急反落となり、特殊チャートはS&P500種と共に三段下の下値フシまで切ってきた。特に週末は665.75ドル安の急落と1日の下落幅としては2016年6月のブレグジット・ショック以来の大幅安となり、漸くというか特殊チャートも昨年8月から伸ばし続けていた4,500ドルを超える長大陽線が一服となったが、来週以降は半値引け水準である24,118ドルまで押しを入れて来るのかどうかに注目しておきたい。」としたが、今週は引き続き1月雇用統計を切っ掛けとした長期金利上昇に対する警戒感から週明け5日は史上最大となる下げ幅を記録、24,345.75ドルと大幅続落し早速設定していた25,266.49ドルの下値フシの更に4段下まで一気に切ってのスタートとなったが、翌日6日は長期金利の上昇を嫌気した売りが一巡し買戻しが優勢となって24,912.77ドルと一転して急反発し新規設定された24,588.50ドルの上値フシを抜いて来た。週央は米上院指導部が財政支出を大幅に増加させた予算案で合意した事で長期金利が再度上昇し小反落となり、翌日8日も米政府機関の閉鎖や長期金利の上昇に対する懸念が広がり23,860.46ドルと大幅続落し5日に次いで1,000ドルを超える過去2番目の下げ幅を記録し新規設定されていた24,664.49ドルの下値フシの更に2段下まで切ってきたが、週末9日はトランプ大統領が2年間の予算合意に署名し政府機関の閉鎖が解消されたほか前日の急落に対するカバーも入って乱高下の末に24,190.90ドルと急反発し新規設定の上値フシを抜いて今週の取引を終えた。
 来週の注目指標としては、週明け12日の米1月月次財政収支、14日の米1月CPI、米1月小売売上高、米12月企業在庫、15日の米1月PPI、米週間新規失業保険申請件数、2月ニューヨーク連銀製造業景気指数、2月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、米1月鉱工業生産指数、米1月設備稼働率、米2月NAHB住宅市場指数、16日の米1月住宅着工件数、米1月建設許可件数、米1月輸入物価指数、2月ミシガン大学消費者態度指数等がある。
 来週の特殊チャートは、現在値から次の上値フシが大引で24,431.50ドル次の下値フシは大引で23,950.49ドルとなっているが、今週は上記の通り雇用統計を切っ掛けにした米長期金利上昇に対する警戒感やVIXの急騰から週間で5.2%安と2016年1月のチャイナ・ショック以来ほぼ2年ぶりの大きさの暴落を演じた。先週記では半値引け水準である24,118ドルまで押しを入れて来るのかどうかに注目しておきたいと書いたが、週明けの暴落ではザラバでこの水準を切るも大引では踏み止まり翌日の上値フシ抜けでこれを回避、8日には6日に次ぐ暴落に見舞われているが来週以降は9日の反発が継続し空間を埋めてこられるかどうか、また反落となった場合でも23,800ドル台にあるフシ目維持出来るのかどうか来週以降先ずはその辺を注視しておきたい。

【S&P500種】
 先週号では、「現在値から次の上値フシが大引で2,788.50、次の下値フシは大引で2,735.49となっているが、今週は上記の通り堅調な雇用統計を受けた利上げペースの加速懸念が台頭し週間では3.85%安、3種数揃って5週間ぶりの急反落となり特殊チャートではDOWと共に三段下の下値フシまで切ってきた。漸くというか特殊チャートも昨年8月から伸ばし続けていた400ポイントを超える長大陽線が一服となったが、来週以降は半値引け水準である2,651ポイントまで押しを入れて来るのかどうかに注目しておきたい。」としたが、今週は引き続き1月雇用統計を切っ掛けとした長期金利上昇に対する警戒感から週明け5日は2,648.94と大幅続落し早速設定していた2,735.49の下値フシの更に2段下まで一気に切ってのスタートとなったが、翌日6日は長期金利の上昇を嫌気した売りが一巡し買戻しが優勢となって2,695.14と一転して急反発し新規設定された2,674.50の上値フシを抜いて来た。週央は米上院指導部が財政支出を大幅に増加させた予算案で合意した事で長期金利が再度上昇し小反落となり、翌日8日も米政府機関の閉鎖や長期金利の上昇に対する懸念が広がり2,581.00と大幅続落し5日に次ぐ下げ幅を記録し新規設定されていた2,669.49の下値フシの更に2段下まで切ってきたが、週末9日はトランプ大統領が2年間の予算合意に署名し政府機関の閉鎖が解消されたほか前日の急落に対するカバーも入って乱高下の末に2,619.55と急反発し新規設定の上値フシを抜いて今週の取引を終えた。
 来週の特殊チャートは、現在値から次の上値フシが大引で2,645.50次の下値フシは大引で2,594.49となっているが、今週は上記の通り雇用統計を切っ掛けにした米長期金利上昇に対する警戒感やVIXの急騰から大きく水準を切り下げた。先週記では半値引け水準である2,651ポイントまで押しを入れて来るのかどうかに注目と書いたが、週明けから2,648.94とこの水準をちょうど切るまで急落、半値引けが意識され翌日には反発したが8日には6日に次ぐ下げを演じて陰転を確認、一方でDOWは半値引けまで押していない事でなんとか切り返せるのかどうかだが、空間を空けている事もあり来週以降は引線一波動で今回設定した下値フシの更に一段下にある2,579.49のフシを切って来ると再陰転確認となってくるので先ずはその辺を注視しておきたい。

【DAX】
 先週号では、「現在値から次の上値フシが大引で12,911.50、次の下値フシは大引で12,658.49となっているが、今週は上記の通り主力大手の振るわない決算や米利上げペースの加速懸念が台頭し二段下の下値フシまで切ってきた。先週記では「〜更に段上げ型の構築が進展しており来週以降直近の下値フシを切った場合では目先陰転となる。」と書いていたが、果たして月替り1日にはこの直近での下値フシである13,184を切ってここで目先陰転を確認、早速週末はドイツ銀行の決算悪などを背景に大幅続落となった。というワケで週間ベースでは2年ぶりの大幅安となったが、段上げの起点である昨年12月1日の安値フシをも切っている事で特殊チャート上では12,000の大台割れまで関門になるようなフシ目は存在しないが、日米の株価を睨みながら先ずは何所で下げ渋りを見せてくるのか来週以降はこの辺に注目しておきたい。」としたが、今週はフォルクスワーゲンや化学・医薬大手バイエルの大幅安を受けて週明け5日は6日続落してスタート、翌日6日も日米の株価暴落に連れミュンヘン再保険等の大幅安から12,392.66と大幅に7日続落し先ずは設定していた12,658.49の下値フシを大きく切ってきた。週央7日は米株式の持ち直しから買い安心感が広がり、スポーツ用品のアディダスの急騰やドイツ証取の上昇を受け12,590.43と急反発し新規設定された上値フシを抜いたが、翌日8日はユーロSTOXX50ボラティリティ指数が32とブレグジット・ショック以来の高水準に達し、景気循環株のフォルクスワーゲン、化学大手BASFの暴落などを受け12,260.29と急反落し新規設定された下値フシの2段下まで切り、週末9日も前日に続いてBASFの続落やコメルツ銀行の軟調を受けて12,107.48と大幅続落し更に新規設定された下値フシを切って今週の取引を終えた。
 来週の特殊チャートは、現在値から次の上値フシが大引で12,227.50次の下値フシは大引で11,986.49となっているが、今週は上記の通り米雇用統計を切っ掛けにした米長期金利上昇に対する警戒感から世界同時株安の流れに遭い大きく水準を切り下げてきた。先週記では1日に陰転を確認し段上げの起点である昨年12月1日の安値フシをも切っている事で特殊チャート上では12,000の大台割れまで関門になるようなフシ目は存在しないと書いたが、果たして9日はザラバ安値12,003.36まであり順調に特殊チャートのシナリオ通りの動きとなっている。6日は投資家の不安心理の度合いを示すユーロSTOXX50ボラティリティ指数は60.05%上昇し過去最大の上昇率を記録、週後半も8日、9日と同指数は32とブレグジット・ショック以来の高水準に達している事で、昨年8月から引いた長大陽線の起点11,946の安値関門を死守出来るのかどうか来週以降はこの辺に注視しておきたい。

Posted by 雲遊

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プロフィール

雲遊

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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