2018年07月21日(土)

燻る貿易摩擦 [CFD]

【サマリー・07/17〜07/20】

 今週の日経平均は、週明けの米株式が6月小売売上高が予想に一致し、大手行の決算内容も好感された事で続伸していた事を受け連休明けの寄り付きは小幅続伸してスタート、その後は円相場がやや弱含みとなった事から上げ幅を広げて前引け、CTA等による先物買いもあって後場は一段高となったあと値を削ったものの3日続伸して引けた。週央はFRB議長が議会証言で米景気の堅調さを強調し緩やかな利上げ継続を支持した事が好感され4日続伸となっていた米株式を受け、寄り付きは大幅続伸してスタートしその後も高値圏を維持して前引け、後場はここ連日の続伸に対して利食い売りも出て高値からは値を削って安値引けとなったが4日続伸して引けた。翌日は複数の企業決算を好感し5日続伸となっていた米株式を受けて寄り付きは続伸してスタート、その後は23,000円大台を前にしての売りも出て揉み合いで前引け、アジア株が軟調となった事で後場はマイナス圏に沈み5日ぶりに反落して引けた。週末は自動車関税を巡り米欧双方が強硬姿勢を示した事が貿易摩擦への警戒感に繋がり米株式が反落していた事を受け寄り付きは小幅続落してスタート、その後は円高一服からプラス圏に浮上する場面があったものの、中国人民銀行が人民元の基準値を対ドルで約1年ぶりの元安水準に設定すると米株価先物指数の急落と共に再度マイナス圏に沈んで前引け、後場は上海総合指数が上昇した事を受けやや戻したものの続落して今週の取引を終えることとなった。
 
 円相場は、FRB議長の議会証言を控えて持ち高調整の円買い・ドル売りが優勢となり連休明けは3営業日ぶりに反発してスタート、週央は日米の方向性の違いを意識した円売り・ドル買いが優勢となり円は反落となった。翌日は18日発表の米住宅関連指標が市場予想を下回った事を材料に円買い・ドル売りが優勢となり円は反発となった。週末は前場に中国人民銀行が人民元の基準値を対ドルで約1年ぶりの元安水準に設定したのを切っ掛けに米中貿易摩擦への懸念が強まり、比較的低リスク通貨とされる円を買う動きが出て円は続伸となった。

【日経225種平均株価】
 先週号では、「現在値から次の上値フシが大引で22,835円、次の下値フシは大引で22,364円となっているが、今週は上記の通り米中貿易摩擦への警戒感の後退に伴う米株式の堅調や、上海総合指数の落ち着きを見て3段上の上値フシを抜いて来た。この戻りで前回の高値フシも抜けてきたが陽の包み型となってしまった事で、陰の包み型を形成しているDOWとは全く逆の型を形成した事になる。なので来週以降仮に反落に向かった場合には安値フシの切り方如何では再陰転確認ともなってしまうので相反するDOWの型とも併せて来週以降は注視しておきたい。」としたが、今週は週明けの米株式が6月小売売上高が予想に一致し大手行の決算内容も好感された事で続伸していた事を受け連休明けは続伸してスタート、週央もFRB議長が議会証言で米景気の堅調さを強調し緩やかな利上げ継続を支持した事が好感され4日続伸となっていた米株式を受け4日続伸となったが、翌日は米株式が5日続伸となっていたもののアジア株軟調を受け5日ぶりに反落し、週末も自動車関税を巡り米欧双方が強硬姿勢を示した事が貿易摩擦への警戒感に繋がり米株式が反落していた事を受け続落となったが上下のフシは取らず終いであった。
 来週の注目指標としては、24日の5月景気先行指数改定値、26日の6月企業向けサービス価格指数等がある。
 今週は上下何れのフシも取らなかった事で、来週の特殊チャートも現在値から次の上値フシが大引で22,835円次の下値フシも大引で22,364円とするが、今週は上記の通り米株式の続伸を受けTOPIXと共に総じて堅調推移となるも上値フシを抜くまでには至らずであった。先週記の通り特殊チャートは先週に高値フシ抜けから陽の包み型となっている事で陰の包み型を形成しているDOWとは全く逆の型を形成、以上の事から来週以降仮に反落に向かった場合には安値フシの切り方如何では再陰転確認ともなってしまうので引き続きこの辺を注視しておきたい。

【TOPIX】
 先週号では、「現在値から次の上値フシが大引で1,760.50、次の下値フシは大引で1,699.49となっているが、今週は上記の通り米中貿易摩擦への警戒感の後退に伴う米株式の堅調や、上海総合指数の落ち着きを見て週末に上値フシを抜いて来た。今週の戻りでは先週記の半値引き上げまでにはあと一歩及ばずであったが次に上値フシを取れば自動的にこれを達成、S&P500種は今週早くも3月9日の高値関門を抜いて来ているだけにこれを追う格好で先ずは半値引き上げ、そして再陽転のコースを歩むかどうか来週以降はこの辺に注目しておきたい。」としたが、今週は週明けの米株式が6月小売売上高が予想に一致し大手行の決算内容も好感された事で続伸していた事を受け連休明けは続伸してスタート、週央もFRB議長が議会証言で米景気の堅調さを強調し緩やかな利上げ継続を支持した事が好感され4日続伸となっていた米株式を受け4日続伸となったが、翌日は米株式が5日続伸となっていたもののアジア株軟調を受け5日ぶりに反落し、週末も自動車関税を巡り米欧双方が強硬姿勢を示した事が貿易摩擦への警戒感に繋がり米株式が反落していた事を受け続落となったが上下のフシは取らず終いであった。
 今週は上下何れのフシも取らなかった事で、来週の特殊チャートも現在値から次の上値フシが大引で1,760.50次の下値フシも大引で1,699.49とするが、今週は上記の通り米株式の続伸を受け日経平均と共に総じて堅調推移となるも上値フシを抜くまでには至らずであった。現在設定している上値フシを抜けば自動的に半値引き上げを達成、S&P500種は先週早くも3月9日の高値関門を抜いて来ているだけにこれを追う格好で先ずは半値引き上げ、そして再陽転のコースを歩むかどうか来週以降も引き続きこの辺に注目しておきたい。

【NY DOW】
 先週号では、「現在値から次の上値フシが大引で25,023.50ドル、次の下値フシは大引で24,530.49ドルとなっているが、今週は上記の通り貿易摩擦に関して新たな悪材料が出なく先週発表の雇用統計を受けた買いが継続し週間では2.30%高となり上値フシを抜いて来た。直近では先月に900ドル近い大陰線を引いたものの今週迄の切り返しで半値引き上げも達成しており、このまま仮に続伸して直近高値フシを抜いたポイントでも再陽転となるが、逆に先に下値フシを切ってきても半値引き上げ達成後だけにその分ハードルは下がり再陽転し易くなる形状となっている。」としたが、今週は6月小売売上高が予想に一致し、大手行の決算内容も好感された事で週明け16日は25,064.36ドルと続伸してスタート、早速設定していた25,023.50ドルの上値フシを抜いて来た。翌日もFRB議長が議会証言で米景気の堅調さを強調し緩やかな利上げ継続を支持した事が好感され4日続伸し、週央も複数の企業決算を好感し5日続伸となったが、翌日は自動車関税を巡り米欧双方が強硬姿勢を示した事が貿易摩擦への警戒感に繋がり6日ぶりに反落し、週末もトランプ大統領が中国からの輸入品全てに追加関税を賦課する可能性を示唆し貿易摩擦への懸念から続落して今週の取引を終えた。
 来週の注目指標としては、週明け23日の米6月中古住宅販売件数、24日の米5月住宅価格指数、米7月PMI速報値、7月リッチモンド連銀製造業指数、25日の米6月新築住宅販売件数、26日の米週間新規失業保険申請件数、米6月耐久財受注、週末27日の米4-6月期四半期実質GDP速報値、7月ミシガン大学消費者態度指数等がある。
 来週の特殊チャートは、現在値から次の上値フシが大引で25,315.50ドル次の下値フシは大引で25,314.49ドルとなっているが、今週は上記の通り大手行の決算内容や6月小売売上高を好感し週初に上値フシを抜いて来た。あと小動きに推移しているが来週以降今回設定した上値フシを抜くとそこで再陽転確認となる。また先週記の通り下値フシを切ってきてもその分ハードルは下がり再陽転し易くなる形状となっている。

【S&P500種】
 先週号では、「現在値から次の上値フシが大引で2,820.50、次の下値フシは大引で2,767.49となっているが、今週は上記の通り米中貿易摩擦への警戒感の後退や、来週から本格化する4-6月期決算への期待から上値フシを抜いてきた。先週記ではほぼ前回の高値フシまで往って来いの回復となったが、この切り返しで前回抜け切れなかった3月9日の高値関門を抜いて来ることが出来るかどうかを見ておきたいとしたが、やはり再陽転を済ましているだけあり10日の上値フシ取りであっさりとこの2,787の高値関門を抜いて来た。結局週間では1.50%高となり2月1日以来、約5か月半ぶりに2,800ポイントの大台を回復する事となった。」としたが、今週はトランプ大統領とロシアのプーチン大統領の会談で原油価格の上昇抑制に向けた協議が予想された事での原油安を受け週明けは反落してのスタートとなったが、翌日はFRB議長が議会証言で米景気の堅調さを強調し緩やかな利上げ継続を支持した事が好感され反発、週央も複数の企業決算を好感し続伸となったが、翌日は自動車関税を巡り米欧双方が強硬姿勢を示した事が貿易摩擦への警戒感に繋がり反落、週末もトランプ大統領が中国からの輸入品全てに追加関税を賦課する可能性を示唆し貿易摩擦への懸念から続落となったが結局上下のフシは取らず終いで今週を終えた。
 今週は上下何れのフシも取らなかった事で、来週の特殊チャートも現在値から次の上値フシが大引で2,820.50次の下値フシも大引で2,767.49とするが、今週は上記の通り米欧双方の自動車関税を巡り警戒感漂うなか先週末からほぼ往って来いの動きとなり、フシ目は取らず終い。既に先週10日の上値フシ取りで3月9日の2,787の高値関門をあっさりと抜いて来ているが、約5か月半ぶりに回復した2,800ポイント大台定着から更に陽線を伸ばしてくるのかどうか引き続きこの辺を見ておきたい。

【DAX】
 先週号では、「現在値から次の上値フシが大引で12,665.50、次の下値フシは大引で12,416.49となっているが、今週は上記の通り貿易摩擦の動向を眺めながらこれらの激化に左右される銘柄群に合せての高下となった。先週記では半値引き上げまで戻れば自動的に空間を埋めて来る事から、先ずはこの辺が適うかどうかを見ておきたいとしたが週央の下値フシ切りで空間埋めは適わずとなった。ただその後は直近安値フシを切らずに切り返しを見せている事で再陰転は免れたが、半値引き上げも達成していない事で現段階では何れにも動けるニュートラルゾーンという事になる。」としたが、今週はドイツ銀行が翌週発表予定の第2・四半期決算概要の純利益が市場予想を上回る可能性がいわれて上昇し、ほかコメルツ銀行なども上昇したのを受け週明けは小幅に3日続伸してスタート、翌日もティッセンクルップが会長辞任との発表から事業再編の期待が高まり大幅高となったほか素材大手のコベストロ等の上昇を受けて4日続伸、週央18日も前日に続いて素材大手コベストロの続伸や、ルフトハンザグループ等の上昇から12,765.94と5日続伸し先ずは設定していた12,665.50の上値フシを抜いて来た。翌日はソフトウェア大手SAPやタイヤ大手コンチネンタルの大幅安を受けて反落、週末20日も世界的な貿易摩擦の高まりが懸念されフォルクスワーゲンやダイムラー、BMW等の自動車株の下落を受け12,561.42と続落し新規設定された下値フシを切って今週の取引を終えた。
 来週の特殊チャートは、現在値から次の上値フシが大引で12,685.50次の下値フシは大引で12,436.49となっているが、今週はFRBのパウエル議長が米経済について良好な見通しを示した事でドルが上昇、ユーロが下落した事で輸出銘柄の追い風となり、週央に陽線を伸ばすもあと輸出関連の売りから週末には下値フシを切った。特殊チャート的には戻り過程の下穴作成を上に抜けたところであり、このまま切り返すよりも一旦直近安値フシを割る程度の押しを入れた後の切り返しが理想的でこればかりは相場だけに何とも言えないが、仮にこれが適うと現在のDOWと同様の型となる。

Posted by 雲遊

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プロフィール

雲遊

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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