2018年09月01日(土)

長月相場 [CFD]

【サマリー・08/27〜08/31】

 今週の日経平均は、FRB議長が景気拡大継続を背景に緩やかな利上げ継続が適切になるとの認識を強調した事を好感して反発していた週末の米株式を受け、週明けの寄り付きは続伸してスタートしその後も上げ幅を広げて前引け、後場に入ってからも高値圏を維持し大幅に5日続伸して引けた。翌日はNAFTA再交渉で米国とメキシコが大筋合意し、トランプ大統領がカナダとの交渉開始に意欲を示すなど貿易摩擦解消への期待感から週明けの米株式が大幅続伸となっていた事を受け寄り付きは続伸してスタート、その後は更に上値追いとなるもあとやや上げ幅を縮めて前引け、後場はザラバ23,000円大台回復の達成感から利益確定売りが増え上げ幅を縮めたが小幅に6日続伸して引けた。週央は8月消費者信頼感指数が約18年ぶりの高水準となった事を好感した米株式の続伸を受け寄り付きは小幅続伸してスタート、その後は円相場の弱含みと共に上げ幅を広げて前引け、後場は前引けで再度23,000円大台に肉薄する場面があった事で達成感から上げ幅を縮めたが7日続伸して引けた。翌日は4-6月期GDP改定値が予想を上振れたほか、主要ハイテク株も選好された事で4日続伸していた米株式を受け寄り付きは続伸してスタート、その後は新規に買い上げる材料に欠ける状況の中で機関投資家の利益確定売りから値を削って前引け、後場に入ると概ね前引け水準から横這いで推移となったが8日続伸して引けた。週末はトランプ米大統領が来週にも中国からの輸入品2,000億jに対する関税引き上げを実施する意向が伝わった事を嫌気し5日ぶりに反落していた米株式を受け寄り付きは反落してスタート、その後は中国のPMIが市場予想を上回った事などを支えに下げ渋って前引け、後場も先物への買い戻しが入り底堅い展開で推移したが引けは9営業日ぶりに小反落して今週の取引を終えることとなった。

 円相場は、FRB議長講演で利上げを急がない姿勢を改めて示唆した事で米利上げペースの鈍化が意識され米長期金利が低下、日米金利差の拡大観測が後退し円買い・ドル売りを誘い週明けの円は4営業日ぶりに反発、翌日も米国とメキシコがNAFTA再交渉で大筋合意し貿易摩擦への懸念が後退した事でリスク回避目的的で買われていたドルが売られ円は小幅続伸となった。週央は米景気の先行き期待を背景に、前日の米株価の米長期金利の上昇を受けた円売り・ドル買いが先行し円は3営業日ぶりに小反落、翌日もEU離脱について両者が合意出来ないまま離脱を迎えるとの懸念が和らいだ事などを材料に投資家のリスク回避姿勢が緩み、低金利で投資資金の調達通貨とされる円には売りが優勢となり円は続落となった。週末は米中貿易摩擦への警戒感の再燃から投資家が運用リスクを回避する姿勢を強め、円買いドル売りが優勢となって円は3日ぶりに反発となった。

【日経225種平均株価】
 先週号では、「現在値から次の上値フシが大引で22,835円、次の下値フシは大引で22,364円となっているが、今週は上記の通り貿易摩擦の緩和に向けた米中協議への期待や為替も円安に振れた事で4日続伸となり上値フシを抜いてきた。上値フシ抜けとはなったものの出来れば一文でも高ければ良かったという状況。つまり週末の引線で先の7月13日に引いた高値フシとちょうどツラとなっており、再度陽線に孕む型の継続となっている事から、これまで同様に引き続き直近の高値フシを抜けない限り折り返し反落に向かい直近の安値フシを切った場合は再陰転確認となるのでこの辺は引き続き注視しておきたい。」としたが、今週はFRB議長が景気拡大継続を背景に緩やかな利上げ継続が適切になるとの認識を強調した事を好感し反発していた週末の米株式を受け週明けは22,799.64円と大幅に5日続伸してスタート、翌日もNAFTA再交渉で米国とメキシコが大筋合意しトランプ大統領がカナダとの交渉開始に意欲を示すなど、貿易摩擦解消への期待感から週明けの米株式が大幅続伸となっていた事を受け6日続伸、週央29日も8月消費者信頼感指数が約18年ぶりの高水準となった事を好感した米株式の続伸を受け22,848.22円と7日続伸し、設定していた22,835円の上値フシを先ずは抜いてきた。翌日も4-6月期GDP改定値が予想を上振れたほか主要ハイテク株も選好された事で4日続伸していた米株式を受け8日続伸となったが、週末はトランプ米大統領が来週にも中国からの輸入品2,000億jに対する関税引き上げを実施する意向が伝わった事を嫌気し5日ぶりに反落していた米株式を受け9営業日ぶりに小反落して今週の取引を終えた。
 来週の注目指標としては、週明け3日の4-6月期四半期法人企業統計調査、4日の8月マネタリーベース、週末7日の7月景気先行指数速報値等がある。
 来週の特殊チャートは、現在値から次の上値フシが大引で23,085円次の下値フシは大引で22,614円となっているが、今週は上記の通りNAFTA再交渉で米国とメキシコが大筋合意したほか8月消費者信頼感指数も約18年ぶりの高水準となった事を好感し週央に上値フシを抜いてきた。これまで上値フシ抜けで陽線を伸ばしてきても常に陽線に孕む型の継続となっていた事から、折り返し反落に向かい直近の安値フシを切った場合は再陰転確認となる懸念が付き纏っていたが、今週は漸くというか直近の高値フシを抜けこれでこの懸念に関しての部分は無くなった。30日まで8日続伸し、2017年10月2日〜24日まで16日続伸して以来の長期上昇となった今週だが、今週設定した上値フシを抜けば自動的に今年5月に作成した高値フシを抜け、そうなると残りの関門は一気に24,000円超えまで存在しなくなる。

【TOPIX】
 先週号では、「来週の特殊チャートも現在値から次の上値フシが大引で1,713.50、次の下値フシも大引で1,654.49とするが、今週は上記の通り貿易摩擦の緩和に向けた米中協議への期待や為替も円安に振れた事で週末には1,700ポイントを回復したが上値フシを取るまでには至らずであった。先週は陽転確認する為に出来れば死守して欲しかった7月2日の安値フシを切っている。というワケで引き続き今度は次に控える安値関門を維持出来るかどうかに焦点が移り、先週設定した安値フシを切ると自動的にこれを割って来るという状況になっている。」としたが、今週はFRB議長が景気拡大継続を背景に緩やかな利上げ継続が適切になるとの認識を強調した事を好感し反発していた週末の米株式を受け週明け27日は1,728.95と大幅続伸してスタート、早速設定していた1,713.50の上値フシを抜いて来た。翌日もNAFTA再交渉で米国とメキシコが大筋合意しトランプ大統領がカナダとの交渉開始に意欲を示すなど、貿易摩擦解消への期待感から週明けの米株式が大幅続伸となっていた事を受け続伸、週央も8月消費者信頼感指数が約18年ぶりの高水準となった事を好感した米株式の続伸を受け続伸となったが、翌日は米株式が4日続伸していたものの機関投資家の利益確定売りから値を削り小反落し、週末もトランプ米大統領が来週にも中国からの輸入品2,000億jに対する関税引き上げを実施する意向が伝わった事を嫌気し5日ぶりに反落していた米株式を受け続落して今週の取引を終えた。
 来週の特殊チャートは、現在値から次の上値フシが大引で1,759.50次の下値フシは大引で1,698.49となっているが、今週は上記の通りFRB議長が景気拡大継続を背景に緩やかな利上げ継続が適切になるとの認識を強調した事を好感し反発していた週末の米株式を受け2週間ぶりに上値フシを抜いて来た。先々週は陽転確認する為に出来れば死守して欲しかった7月2日の安値フシを切ったが、先の半値引き上げで空間を埋めている事で下に空間を作りながら現状段下げ型を形成、これで先の安値フシを切らなければ直近の高値フシ抜けで再度陽転の芽も出て来るので来週以降も海外動向と併せて注目しておきたい。

【NY DOW】
 先週号では、「来週の特殊チャートも現在値から次の上値フシが大引で25,924.50ドル、次の下値フシも大引で25,413.49ドルとするが、今週は上記の通り米中貿易摩擦への懸念が後退したほか複数の主要企業四半期決算も概ね良好だったものの上値フシを取るまでには至らずであった。こちらはS&P500種に先駆けて再陽転を達成していたが、今週はそのS&P500種も再陽転を達成し同時に史上最高値も更新している。一方でこちらは史上最高値を更新まであと約3%といったところで、先行したS&P500種の後追いで来週以降こちらも史上最高値を更新してくるのかどうかこの辺に注目しておきたい。」としたが、今週はNAFTA再交渉で米国とメキシコが大筋合意し、トランプ大統領がカナダとの交渉開始に意欲を示すなど貿易摩擦解消への期待感から週明け27日は26,049.64ドルと大幅続伸してスタート、早速設定していた25,924.50ドルの上値フシを抜いてきた。翌日も8月消費者信頼感指数が約18年ぶりの高水準となった事を好感し続伸、週央4-6月期GDP改定値が予想を上振れたほか主要ハイテク株も選好された事で4日続伸となったが、翌日はトランプ米大統領が来週にも中国からの輸入品2,000億jに対する関税引き上げを実施する意向が伝わった事を嫌気し5日ぶりに反落、週末も3連休を控え貿易摩擦問題や新興国へのリスクを再び意識し小幅続落して今週の取引を終えた。
 来週の注目指標としては、4日の8月ISM製造業景況指数、5日の米7月貿易収支、6日の米8月ADP雇用統計、米週間新規失業保険申請件数、米8月PMI改定値、8月ISM非製造業景況指数、米7月製造業新規受注、週末7日の米8月雇用統計等がある。
 来週の特殊チャートは、現在値から次の上値フシが大引で26,309.50ドル次の下値フシは大引で25,790.49ドルとなっているが、今週は上記の通りNAFTA再交渉で米国とメキシコが大筋合意したほか、4-6月期GDP改定値等の経済指標も予想を上振れた事で2週ぶりに上値フシを抜いて来た。8月18日号では「〜直近の関門であった今年2月に作成した高値フシ25,709ドルに一段と肉薄してきたワケだが、今回設定した高値フシを抜けると自動的にこの水準を抜き最終関門の26,000ドル台のステージとなる。」と書いておいたが、この通りの上値フシ抜きとなり今週は26,000ドル大台を回復してきた。これで残る関門は今年1月に作成した26,393ドルの高値フシのみとなった。

【S&P500種】
 先週号では、「現在値から次の上値フシが大引で2,902.50、次の下値フシは大引で2,847.49となっているが、今週は上記の通り米中貿易摩擦への懸念が後退したほかジャクソンホールでのFRB議長講演で従来の緩やかな利上げスタンスが維持された事も安心感を誘いこれまで設定していた上値フシを抜きこれで再陽転確認となった。週央にはザラバで史上最高値を更新していたものの特殊チャートの上値フシ抜けは適わなかったが、週末には3週間ぶりにフシ取りが適い同時に1月26日以来、7か月ぶりに史上最高値を更新となった。2番底切り上げ型からの3月高値フシ抜けでまさに教科書通りの史上最高値更新のパターンとなった格好だ。」としたが、今週はNAFTA再交渉で米国とメキシコが大筋合意しトランプ大統領がカナダとの交渉開始に意欲を示すなど貿易摩擦解消への期待感から週明けは大幅続伸してスタート、翌日も8月消費者信頼感指数が約18年ぶりの高水準となった事を好感し続伸し、週央29日も4-6月期GDP改定値が予想を上振れたほか主要ハイテク株も選好された事で2,914.04と4日続伸し設定していた2,902.50の上値フシを抜いて来た。翌日はトランプ米大統領が来週にも中国からの輸入品2,000億jに対する関税引き上げを実施する意向が伝わった事を嫌気し5日ぶりに反落、週末は3連休を控えるなか一般消費財や情報技術の堅調で小反発して今週の取引を終えた。
 来週の特殊チャートは、現在値から次の上値フシが大引で2,942.50次の下値フシは大引で2,885.49となっているが、今週は上記の通りNAFTA再交渉で米国とメキシコが大筋合意したほか、4-6月期GDP改定値等の経済指標も予想を上振れた事で先週に続いて上値フシを伸ばしてきた。先週に再陽転を達成した事で今週も順調に上値を伸ばすこととなったが、週間では0.93%高と3週の続伸となり、8月の月間では3.03%高とDOWの2.16%高を凌いでおりどこまで先行するか引き続き見ておきたい。

【DAX】
 先週号では、「現在値から次の上値フシが大引で12,453.50、次の下値フシは大引で12,208.49となっているが、今週は上記の通り米中が貿易摩擦を巡り打開策を見出すとの期待から市場心理が好転、主力の大幅高が牽引し上値フシを抜いて来た。先週に2番目の関門を割ってからの初戻りといった感じだが、これまで空間を空けている事で来週以降反落に向かった場合直近の安値を切ったところでは再陰転し易くなり、これが確認されると先週書いた次の関門である12,000大台割れの11,958が現実味を帯びてくる事になる。」としたが、今週はフォルクスワーゲン、BMW、ダイムラー等の自動車株の大幅高を受けて週明け27日は12,538.31と続伸してスタート、早速設定していた12,453.50の上値フシを抜いて来た。翌日は3日ぶりに反落となったが、週央は化学・医薬大手のバイエル、メルク、BASFの上昇が牽引して再度反発、翌日は前日上昇した化学・医薬大手のバイエルの反落や、中国8月PMIが米中貿易摩擦で不透明感漂うなか3ヵ月連続で低下する見通しと弱含んでいる兆しを嫌気し反落、週末31日も自動車関税をゼロにするというEU提案をトランプ米大統領が拒否した事で、自動車・タイヤ部品大手コンチネンタルやダイムラーの下落を受け12,364.06と大幅続落し新規設定されていた下値フシを切って今週の取引を終えた。
 来週の特殊チャートは、現在値から次の上値フシが大引で12,486.50次の下値フシは大引で12,241.49となっているが、今週は上記の通りNAFTA2国間の大筋合意が好感され週明け早々に上値フシを抜くも週末には貿易動向が怪しくなって着た事で新規設定された下値フシを切ってきた。先週に続いて週明けに陽線を伸ばして来た事で今週は半値引き上げを達成、まだ僅かに空間を残しているものの反落で再陰転の確立はグンと低下した。これで来週以降設定した上値フシの更に上にある陽転のフシを抜いてくればそこで目先陽転となってくるが、週末にはトランプ米大統領が自動車関税をゼロにするというEUの提案を拒否、欧州委員会も自動車の追加関税を発動した場合には同様の措置を取るとしており貿易動向に左右され易いDAXはこの辺の動向を注視しておきたところ。

Posted by 雲遊

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プロフィール

雲遊

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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