2018年10月27日(土)

売り飽き台頭か否か [CFD]

【サマリー・10/22〜10/26】

 今週の日経平均は、週末の米株式が好決算銘柄の上昇などから反発していたものの、ナスダックの3日続落やCME清算値に寄せる形で週明けの寄り付きは3日続落してスタート、その後は上海総合指数の上昇などを背景に下げ幅を縮めて前引け、米株価指数先物の上昇も支援材料に後場はプラス圏での推移となり3日ぶりに反発して引けた。翌日は週明けの米株式がトルコ政府の発表を翌日に控え、サウジアラビアを巡る地政学リスクへの警戒感から反落していたことを受け寄り付きは反落してスタート、その後は上海総合指数の反落を受け中盤から一段安で前引け、後場も東証全体の約96%が下落する全面安の展開で更に下げ幅を広げ急反落して引けた。週央はアジア欧州株が全面安となった流れを継いだほかキャタピラーなど主要企業の決算が嫌気され米株式は続落していたものの、前日急落の自律反発期待の買いが先行して寄り付きは反発してスタート、その後は上海総合指数の反発の鈍さが嫌気されマイナス圏に沈んで前引け、午前の取引終了にかけて上海総合指数が上昇した事で後場はプラス圏での推移となり反発して引けた。翌日はベージュブックで緩やかな景気拡大が確認されたものの、関税によるコスト上昇への懸念が示され米株式が大幅続落となった事やCMEに寄せる形で受け寄り付きは急反落してスタートしその後も下げ幅を広げて前引け、後場に入ってからも積極的なカバーの動きは見られず引けにかけて更に下げ幅を拡大し急反落して引けた。週末は前日の急落の反動で買戻しの動きが先行したほかハイテク大手など主要企業の決算が相次ぎ予想を上回った事を好感した米株式の急反発を受け寄り付きは急反発してスタート、その後はアジア市場が冴えない事などからマイナス圏に沈んで前引け、米アマゾンやアルファベットの株価が決算を受け時間外取引で下落した事もあり後場も総じてマイナス圏での推移となり続落して今週の取引を終えることとなった。

 円相場は、週明けの日経平均や上海総合指数などアジア株の上昇を受けた投資家のリスク回避姿勢が和らぎ、比較的低リスク通貨とされる円の売りが優勢となり週明けは反落してスタート、翌日は日経平均や上海総合指数などアジア株の急落を受け投資家のリスク選好姿勢が後退、前日から一転して比較的低リスク通貨とされる円を買う動きが優勢となり円は反発となった。週央はベージュブックの公表を前に持ち高調整の円売り・ドル買いが進み円は反落となった。翌日は世界的な株安でリスク回避局面において資金が流入し易い円は買われて反発し、週末も夜間取引でも冴えない動きとなった日経平均や欧州株の動きを受け比較的低リスク通貨とされる円には買いが膨らみ続伸となった。

【日経225種平均株価】
 先週号では、「現在値から次の上値フシが大引で22,765円、次の下値フシは大引で22,294円となっているが、今週は上記の通り米長期金利を睨みながらアジア株の高下に連れる形で引き続きボラタイルな展開になった。先週記ではここから切り返し半値引き上げまで持って来るのか或いはこのまま続落し下穴作成してくるのかとしたが、下穴を作成せずに切り返しに入るもこちらも半値引き上げまで戻せず欧米株式に連れ安し下値フシ切りへ、ただ陰転しないまま急落したあと形状としては長大陰線に孕む形となっているのでここからあと一回ほど包む形を作成してくれば再陽転の芽も出て来るので来週以降どういった波形を描いてくるのかこの辺に注目しておきたい。」としたが、今週は週末の米株式が好決算銘柄の上昇などから反発し米株価指数先物の上昇も支援材料に週明けは3日ぶりに反発してのスタートとなったが、翌日23日は週明けの米株式がサウジアラビアを巡る地政学リスクへの警戒感から反落していたことや、上海総合指数の反落を受け22,010.78円と急反落し先ずは設定していた22,294円の下値フシを切ってきた。週央はアジア欧州株が全面安となった流れを継ぎ米株式は続落していたものの、前日急落の自律反発期待の買いや上海総合指数が上昇した事で反発したが、翌日25日はベージュブックで緩やかな景気拡大が確認されたものの関税によるコスト上昇への懸念が示され米株式が大幅続落となった事やCMEに寄せる形で21,268.73円と急反落し更に三段下のフシまで一気に切り、週末も米株式は急反発していたものの冴えないアジア市場や米アマゾン、アルファベット等の株価が決算を受け時間外取引で下落した事も嫌気され続落して今週の取引を終えた。
 来週の注目指標としては、週明け29日の9月小売業販売額、9月百貨店・スーパー販売額、30日の9月失業率・有効求人倍率、31日の9月鉱工業生産指数速報値のほか30日からの日銀金融政策決定会合にも注目しておきたい。
 来週の特殊チャートは、現在値から次の上値フシが大引で21,495円次の下値フシは大引で21,044円となっているが、今週は上記の通りサウジアラビアを巡る地政学リスクで不安定な動きを続ける米株式や上海総合指数を嫌気し下値フシを五段下まで切ってきた。先週記では形状としては長大陰線に孕む形となっているのでここからあと一回ほど包む形を作成してくれば再陽転の芽も出て来ると書いたが、一気に直近の長大陰線の起点をも切ってしまったのでこのシナリオは当然ながら消滅となった。来週以降は今年3月に作成した二つの安値関門前に踏み止まれるかどうかこの辺を見ておきたい。

【TOPIX】
 先週号では、「来週も現在値から次の上値フシが大引で1,732.50、次の下値フシも大引で1,671.49とするが、今週は上記の通り米主要企業決算を睨みながら米長期金利上昇が長引くのではとの警戒感が台頭し高下したが結局往って来いとなった。というワケで大きく上穴を作成している事からここから続落して下値フシを切ったところで目先陰転となるが、先の下穴から浮上し戻り関門であった5月11日の1,795ポイントを上抜いた後でもあり上下に穴を作成しながらのボックス相場移行になる可能性もあり引き続き来週以降も注視しておきたい。」としたが、今週は週末の米株式が好決算銘柄の上昇などから反発し米株価指数先物の上昇も支援材料に週明けは3日ぶりに反発してのスタートとなったが、翌日23日は週明けの米株式がサウジアラビアを巡る地政学リスクへの警戒感から反落していたことや、上海総合指数の反落を受け1,650.72と急反落し先ずは設定していた1,671.49の下値フシを切ってきた。週央はアジア欧州株が全面安となった流れを継ぎ米株式は続落していたものの、前日急落の自律反発期待の買いや上海総合指数が上昇した事で反発したが、翌日25日はベージュブックで緩やかな景気拡大が確認されたものの関税によるコスト上昇への懸念が示され米株式が大幅続落となった事で1,600.92と急反落し更に二段下のフシまで切り、週末も米株式は急反発していたものの冴えないアジア市場や米アマゾン、アルファベット等の株価が決算を受け時間外取引で下落した事も嫌気され続落して今週の取引を終えた。
 来週の特殊チャートは、現在値から次の上値フシが大引で1,630.50次の下値フシは大引で1,571.49となっているが、今週は上記の通りサウジアラビアを巡る地政学リスクで不安定な動きを続ける米株式や上海総合指数を嫌気し下値フシを三段下まで切ってきた。曲がりなりにも戻り関門であった5月11日の1,795ポイントを上抜いた後だけに上下に穴を作成しながらのボックス相場移行になる可能性もと見ていたが、23日の下値フシ切りでは1,665ポイントの安値関門をも切ってしまい中勢の下落3波入りとなっていただけに、週末まで連日の年初来安値更新となったのも自然な流れというところか。ここから空間を埋めるまでの半値引き上げの戻りを演じた場合は再陽転の芽も出て来るがそのハードルは一波動で1,703ポイント以上と高い。

【NY DOW】
 先週号では、「現在値から次の上値フシが大引で25,631.50ドル、次の下値フシは大引で25,126.49ドルとなっているが、今週は上記の通り前半こそ主要企業決算を好感し上値フシを抜いて来たもののあとFOMC議事録から長期金利上昇が長引くのではとの警戒感が台頭し下値フシを切ってきた。16日にはフシ取りとはなったものの、半値引き上げの25,851.50ドルまであと一歩のところで下値フシ割れとなった。VIXが振り回す格好でボラタイルな動きとなってきているが、空間を開けている事で来週以降このまま続落し直近の下値フシを割って来るとそこで陰転となってくるのでこの辺は注視しておこう。」としたが、今週はトルコ政府の発表を翌日に控えサウジアラビアを巡る地政学リスクへの警戒感から週明けは反落してスタート、翌日もアジア欧州株が全面安となった流れを継いだほかキャタピラーなど主要企業の決算が嫌気されて続落し、週央24日もベージュブックで緩やかな景気拡大が確認されたものの関税によるコスト上昇への懸念が示され24,583.42ドルと大幅続落し先ずは設定していた25,126.49ドルの下値フシを大きく切ってきた。この急落の反動で買戻しの動きが先行し翌日25日は24,984.55ドルと急反発となり新規設定された上値フシを抜いたが、週末26日は前日引け後に発表されたアマゾンやアルファベットの決算が市場の期待に届かなかった事で24,688.31ドルと急反落し一転して新規設定された下値フシを切って今週の取引を終えた。
 来週の注目指標としては、週明け29日の米9月個人所得・支出、30日の8月ケース・シラー米住宅価格指数、米10月消費者信頼感指数、31日の10月シカゴ購買部協会景気指数、月替り1日の米週間新規失業保険申請件数、米10月PMI改定値、米10月ISM製造業景況指数、2日の米9月貿易収支、そして米10月雇用統計等がある。
 来週の特殊チャートは、現在値から次の上値フシが大引で24,933.50ドル次の下値フシは大引で24,442.49ドルとなっているが、今週は上記の通りサウジアラビアを巡る地政学リスクに主力の大手企業の決算が期待に届かなかった事が嫌気され下値フシを二段下まで切ってきた。先週記では空間を開けている事で来週以降このまま続落し直近の下値フシを割って来るとそこで陰転となってくると書いたが、果たして24日の下値フシ切りでは直近の下値フシをも割り込みこれで再陰転を確認、翌日の戻りから週末には再度反落となっているが前回同様に今回も上に空間を残している事で来週以降先に下値フシを切ってきた場合はS&P500種同様に2回目の再陰転が確認されるのでこの辺は注視しておきたい。

【S&P500種】
 先週号では、「現在値から次の上値フシが大引で2,795.50、次の下値フシは大引で2,742.49となっているが、今週は上記の通り前半こそ主要企業決算を好感し上値フシを抜いて来たもののあとFOMC議事録から長期金利上昇が長引くのではとの警戒感が台頭し下値フシを切ってきた。16日にはフシ取りとはなったものの、半値引き上げの2,818ポイントまであと一歩のところでこちらもDAX同様に週間では往って来いとなり下値フシ割れとなった。VIXが振り回す格好でボラタイルな動きとなってきているが、空間を開けている事で来週以降このまま続落し直近の下値フシを割って来るとそこで陰転となってくるのでこの辺は注視しておこう。」としたが、今週はトルコ政府の発表を翌日に控えサウジアラビアを巡る地政学リスクへの警戒感から週明けは反落してスタート、翌日23日もアジア欧州株が全面安となった流れを継いだほかキャタピラーなど主要企業の決算が嫌気されて2,740.69と続落し先ずは設定していた2,742.49の下値フシを切ってきた。週央24日もベージュブックで緩やかな景気拡大が確認されたものの関税によるコスト上昇への懸念が示され2,656.10と大幅続落し更に三段下のフシまで一気に切ったが、この急落の反動で買戻しの動きが先行し翌日25日は2,705.57と急反発となり新規設定された上値フシを抜いたが、週末26日は前日引け後に発表されたアマゾンやアルファベットの決算が市場の期待に届かなかった事で2,658.69と急反落し一転して新規設定された下値フシを切って今週の取引を終えた。
 来週の特殊チャートは、現在値から次の上値フシが大引で2,684.50次の下値フシは大引で2,633.49となっているが、今週は上記の通りサウジアラビアを巡る地政学リスクに主力の大手企業の決算が期待に届かなかった事が嫌気され下値フシを五段下まで切ってきた。先週記では空間を開けている事で来週以降このまま続落し直近の下値フシを割って来るとそこで陰転となってくると書いたが、果たして24日の下値フシ切りでは直近の下値フシをも割り込みこれで再陰転を確認、翌日の戻りから週末には再度反落となっており辛うじて再陰転を免れているが、前回同様に今回も上に空間を残している事で来週以降先に下値フシを切ってきた場合はDOW同様に2回目の再陰転が確認されるのでこの辺は注視しておきたい。

【DAX】
 先週号では、「現在値から次の上値フシが大引で11,703.50、次の下値フシは大引で11,474.49となっているが、今週は上記の通り週初こそ高寄与度の上昇で上値フシを抜くもあと主力銘柄の利益目標に陰りが出て来た事などが嫌気され18日には下値フシを切ってきた。半値引き上げまで行かぬまま結局1週間では往って来いとなったが、来週以降はここから切り返し直近高値フシを抜くのか、このまま続落して直近安値フシを切るのかで方向性は変わってくる。前者の場合目先陽転の芽が出て来るが、後者となった場合は空間が開いているだけに再陰転確認となってくる。」としたが、今週はイタリア財政を巡る懸念が根強く鉄鋼大手ティッセンクルップや医薬・化学大手バイエルなどの下落を受け週明けは4日続落してスタート、翌日23日も同日のアジア株式の下落が波及したほか子会社が販売する除草剤の発がん性を巡る米国での裁判が嫌気されて医薬・化学大手のバイエルが大幅続落となった事などを受け11,274.28と大幅に5日続落し、先ずは設定していた11,474.49の下値フシを大きく切ってきた。週央も第3・四半期利益が大幅に減少した事が嫌気されドイツ銀行が大幅安となり、STマイクロエレクトロニクスの第3四半期の業績が市場予想を下回り急落した事に連れた半導体大手インフィニオンテクノロジーズも安く6日続落、翌日は米株式の急反発が波及しタイヤ大手コンチネンタルやスポーツ用品大手アディダスが大幅高となった事で7営業日ぶりに反発となったが、週末はアナリストが目標価格を引き下げた事でドイツ銀行や素材大手コベストロが売られ再度反落して今週の取引を終えた。
 来週の特殊チャートは、現在値から次の上値フシが大引で11,385.50次の下値フシは大引で11,162.49となっているが、今週は上記の通り地政学リスクやイタリア財政問題燻るなかアナリストらによる主力企業の目標株価引き下げの動きもあり下値フシを二段下まで切ってきた。先週は半値引き上げさえ適わなかったが、今月10日の下値フシ切りでは11,800台の安値関門を切って中勢の下落3波入りとなっていただけに今週の2016年12月中旬以来、約1年10か月ぶりの安値水準まで値を沈めるのも自然な流れというところか。自動車メーカーの主要市場である中国の経済減速やサウジアラビアを巡る地政学リスクやイタリアの財政問題の先行き懸念も台頭するなか、これらを何所まで値幅で織り込んでゆくのかこの辺を来週以降も見ておこう。

Posted by 雲遊

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プロフィール

雲遊

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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