2019年08月24日(土)

報復合戦 [CFD]

【サマリー・08/19〜08/23】

 今週の日経平均は、長期金利低下が一服し中国やドイツの景気刺激策の検討が伝わった事で先週末の米株式が大幅続伸していた事を受け、週明けの寄り付きは大幅続伸してのスタートとなったがその後上げ幅を縮小させて前引け、後場は上海総合指数が堅調推移となったものの上値を追う展開にはならなかったが続伸して引けた。翌日は商務長官がファーウェイに対する禁輸措置を更に猶予すると発表し米中貿易摩擦への懸念が和らいだ事から米株式が大幅に3日続伸していた事を受け寄り応報付きは小幅続伸してスタート、その後は重要イベントを控え様子見ムードから揉み合いながら前引け、後場は中国やドイツが景気刺激策を検討しているなど各国への期待を支えに上げ幅をやや広げ3日続伸して引けた。週央はイタリア首相が辞任を表明し政局混乱のへの懸念から欧州株式が全面安となった流れを受け米株式が反落していた事を受け寄り付きは反落してスタート、その後は円相場の上昇が一服し時間外取引において米株価指数先物が上昇した事で安値からは戻して前引け、後場に入ると7月FOMC議事録要旨公表やFRB議長講演を控え様子見ムードも強く小動き推移し4日ぶりに反落して引けた。翌日は欧州株高や複数の小売企業決算が好感され米株式が反発していた事を受け寄り付きは反発してスタート、その後はカバー一巡感から次第に値位置を切り下げて前引け、後場は前日終値を挟んで小刻みな往来が続き小反発して引けた。週末は小売業の市場予想を上回る四半期決算の発表や、運航を停止している新型機の運航再開等を巡る材料が相次いだ値嵩株の航空機ボーイングが買われ米株式は続伸していたものの、米8月PMI速報値がほぼ10年ぶりに好不況の節目とされる50を下回っていた事が嫌気され寄り付きは小反落してスタート、その後は円相場が弱含みとなった事からプラス圏に浮上して前引け、時間外取引において米株価指数先物が上昇した事を支え後場もジリジリと値位置を切り上げ続伸して今週の取引を終えることとなった。

 円相場は、中国やドイツが景気刺激策を検討していると伝わった事で前週末の欧米株式市場が軒並み上昇し、投資家のリスク回避姿勢が和らいだ事で週明けは反落してスタート、翌日も米中貿易摩擦への過度な警戒が和らぎ相対的に安全資産とされる円が売られ続落となり、週央も時間外取引において米長期金利が上昇し日米金利差拡大を意識した円売り・ドル買いを促し円は続落となった。翌日は日本時間の時間外取引において米長期金利が低下した場面で日米金利差縮小を意識した円買い・ドル売りが入り円は4営業日ぶりに反発となった。週末は米地区連銀総裁らが前日に相次いで追加利下げに対する慎重な姿勢を示した事で継続的な米利下げ観測が後退、米長期金利が上昇し日米金利差拡大を意識した円売り・ドル買いが優勢となり円は反落となった。

【日経225種平均株価】
 先週号では、「現在値から次の上値フシが大引で20,675円、次の下値フシは大引で20,244円となっているが、今週は引き続き米中貿易摩擦懸念や香港のデモ拡大懸念を睨むなか設定した下値フシを切って来た。既報の通り先週5日に再陰転を確認し、5月末に付けた安値フシの関門を死守出来るかどうかとしたが先行してこのフシを切ったTOPIXの後を追う格好で今週はこれを割って来た。これで今年1月15日の再陽転時の段上げ帯に差し込んできており、段階的にある安値フシがどの程度抵抗帯として作用するのか引き続き来週以降も見ておきたい。」としたが、今週は長期金利低下が一服し中国やドイツの景気刺激策の検討が伝わった事で先週末の米株式が大幅続伸していた事を受け週明けは大幅続伸してスタート、翌日20日も商務長官がファーウェイに対する禁輸措置を更に猶予すると発表し米中貿易摩擦への懸念が和らいだ事から米株式が大幅に3日続伸していた事を受け20,677.22円と続伸し、先ずは設定していた20,675円の上値フシを抜いて来た。週央はイタリア首相が辞任を表明し政局混乱のへの懸念から欧州株式が全面安となった流れを受けて米株式が反落していた事を受け4日ぶりに反落となったが、翌日は欧州株高や複数の小売企業決算が好感され米株式が反発していた事を受け小反発し、週末も小売業の市場予想を上回る四半期決算の発表や、運航を停止している新型機の運航再開等を巡る材料が相次いだ値嵩株の航空機ボーイングが買われ続伸となっていた米株式や、時間外取引において米株価指数先物が上昇した事を支えに続伸して今週の取引を終えた。
 来週の注目指標としては、週明け26日の6月景気一致指数改定値、27日の7月企業向けサービス価格指数、週末30日の7月失業率、7月有効求人倍率、7月百貨店・スーパー販売額、7月鉱工業生産指数速報値等がある。
 来週の特殊チャートは、現在値から次の上値フシが大引で20,895円次の下値フシも大引で20,464円とするが、今週は上記の通り米中貿易摩擦の行方を睨むなかでファーウェイに対する禁輸措置を猶予するとの発表で懸念が和らいだ事で大幅に3日続伸していた米株式を受け上値フシを抜いて来た。とはいえ今月5日に再陰転を確認した後に13日には5月に付けた安値関門を切っており、戻りも一本上のフシにとどまって空間を埋めていない事で来週以降仮に反落に向い設定した下値フシの少し下にある20,444円のフシを切って来るとそこで二度目の再陰転確認となる。

【TOPIX】
 先週号では、「来週も現在値から次の上値フシは大引で1,526.50、次の下値フシも大引で1,471.49とするが、今週は引き続き米中貿易摩擦懸念や香港のデモ拡大懸念を睨むなか乱高下となったがフシ目を取るまでには至らずであった。というワケで引き続き次の安値関門は今年1月7日の陽転前の安値フシ1,471ポイントとなっているが、これまで書いて来た通り仮に切り返しても直近の高値フシ抜けで既に日経平均が形成していた陽包み型に転換してしまう点に注意しておきたい。」としたが、今週は長期金利低下が一服し中国やドイツの景気刺激策の検討が伝わった事で先週末の米株式が大幅続伸していた事を受け週明けは続伸してスタート、翌日も商務長官がファーウェイに対する禁輸措置を更に猶予すると発表し米中貿易摩擦への懸念が和らいだ事から米株式が大幅に3日続伸していた事を受け続伸、週央はイタリア首相が辞任を表明し政局混乱のへの懸念から欧州株式が全面安となった流れを受けて米株式が反落していた事を受け4日ぶりに反落となったが、翌日は欧州株高や複数の小売企業決算が好感され米株式が反発していた事を受け小反発し、週末も小売業の市場予想を上回る四半期決算の発表や、運航を停止している新型機の運航再開等を巡る材料が相次いだ値嵩株の航空機ボーイングが買われ続伸となっていた米株式や、時間外取引において米株価指数先物が上昇した事を支えに続伸となったものの、先週に続いて上値フシを抜くまでには至らずであった。 
 今週もまた上下のフシを取らなかった事で、来週も現在値から次の上値フシは大引で1,526.50次の下値フシも大引で1,471.49とするが、今週は上記の通り米中貿易摩擦の行方を睨みながら高下したものの引き続きフシ目は取らず終い。というワケで引き続き次の安値関門は今年1月7日の陽転前の安値フシ1,471ポイントと奇しくも現在設定している下値フシとピタリと同じになっているが、これまで書いて来た通り仮に切り返しても直近の高値フシ抜けで既に日経平均が形成していた陽包み型に転換してしまう点には注意しておきたい。

【NY DOW】
 先週号では、「現在値から次の上値フシが大引で26,143.50ドル、次の下値フシは大引で25,628.49ドルとなっているが、今週は上記の通り引き続き米中貿易摩擦への懸念が強まるなか中国やドイツの経済指標の相次ぐ悪化等から乱高下しフシ目を上下に取って来た。先週号ではギリギリ空間を残している事で再陽転・再陰転何れにも動けるとしたが、今週はボラタイルな乱高下を繰り返す中で先月15日まで引いた長大陽線に縮小型の孕みを作成した末に14日は直近安値フシを切りこれで再陰転確認となった。S&P500種同様に今月5日の安値フシを切った事で5月末から立てた長大陽線に差し込んでおり、次の関門はこの起点である24,815ドルまで無くなった。」としたが、今週は商務長官がファーウェイに対する禁輸措置を更に猶予すると発表し米中貿易摩擦への懸念が和らいだ事から週明け19日は大幅に3日続伸してスタート、翌日はイタリア首相が辞任を表明し政局混乱のへの懸念から欧州株式が全面安となった流れを受け反落となったが、週央21日は欧州株高や複数の小売企業決算が好感され26,202.73ドルと急反発し、先ずは設定していた26,143.50ドルの上値フシを抜いて来た。翌日も小売業の市場予想を上回る四半期決算の発表や、運航を停止している新型機の運航再開等を巡る材料が相次いだ値嵩株の航空機ボーイングが買われ続伸となったが、週末は中国政府が対米報復関税を発表しトランプ米大統領が対抗策を講じる姿勢を示した事で米中貿易摩擦激化懸念から25,628.90ドルと3日ぶりに急反落し新規設定された下値フシを切って今週の取引を終えた。
 来週の注目指標としては、週明け26日の米7月耐久財受注、27日の米6月住宅価格指数、6月ケース・シラー米住宅価格指数、8月リッチモンド連銀税増業指数、8月消費者信頼感指数、29日の4-6月期四半期実質GDP改定値、米週間新規失業保険申請件数、週末30日の米7月個人所得・支出、8月シカゴ購買部協会景気指数、8月ミシガン大学消費者態度指数確報値等がある。
 来週の特殊チャートは、現在値から次の上値フシが大引で25,884.50ドル次の下値フシは大引で25,373.49ドルとなっているが、今週は上記の通り週央に上値フシを抜くも週末には大きく下値フシを切るなど米中貿易摩擦を巡る両国の対応で乱高下となった。とはいえ直近で引いた大陰線のレンジ内で孕む動きとなっており、ここ数週間は上記のようにボラタイルな動きだが特殊チャートはS&P500種同様にきっちり空間を空けずに段下げ型を作成途上となっており、波形にもよるが来週以降に直近高値フシを抜いて来れば大きく下にある次の下値関門まで下落する確率はグンと下がる事になる。

【S&P500種】
 先週号では、「現在値から次の上値フシが大引で2,916.50、次の下値フシは大引で2,861.49となっているが、今週は上記の通り引き続き米中貿易摩擦への懸念が強まるなか中国やドイツの経済指標の相次ぐ悪化等から乱高下しフシ目を上下に取って来た。先週までの戻りで直近長大陰線の半値引き上げを達成し空間も埋めた事で下穴も作成しており今週は切り返し直近の高値フシを抜けば目先陽転を確認出来るところまで来ていたのだが、13日の反発ではもう一歩のところでこれを抜け切れず逆に直近安値フシを切って来た。この今月5日の安値フシを切った事で5月末から立てた長大陽線に差し込んでおり、次の関門はこの起点である2,752ポイントまで無くなった。」としたが、今週は商務長官がファーウェイに対する禁輸措置を更に猶予すると発表し米中貿易摩擦への懸念が和らいだ事から週明け19日は2,923.65と大幅に3日続伸してスタート、翌日はイタリア首相が辞任を表明し政局混乱のへの懸念から欧州株式が全面安となった流れを受け反落となったが、週央は欧州株高や複数の小売企業決算が好感され急反発、翌日は米CNNのインタビューで地区連銀総裁らの発言が金融緩和に積極的ではないと受け止められ小反落となり、週末23日も中国政府が対米報復関税を発表しトランプ米大統領が対抗策を講じる姿勢を示した事で米中貿易摩擦激化懸念から2,847.11と大幅続落し設定していた下値フシを切って今週の取引を終えた。
 来週の特殊チャートは、現在値から次の上値フシが大引で2,874.50次の下値フシは大引で2,819.49となっているが、今週は上記の通り週初に上値フシを抜くも週末には大きく下値フシを切るなど米中貿易摩擦を巡る両国の対応で乱高下となった。こちらも直近で引いた大陰線をほぼ往って来いでなぞる動きとなりほぼこの上限下限に孕む格好でキレイに収まっている。ここ数週間は上記のようにボラタイルな動きだが特殊チャートはDOW同様にきっちり空間を空けずに段下げ型を作成途上となっており、波形にもよるが来週以降に直近高値フシを抜いて来れば大きく下にある次の下値関門まで下落する確率はグンと下がる事になる。

【DAX】
 先週号では、「現在値から次の上値フシが大引で11,606.50、次の下値フシは大引で11,379.49となっているが、今週は上記の通りドイツ4-6月期の実質GDP速報値がマイナス成長となった事を受け下値フシを切って来た。先週記では来週以降先に設定した下値フシを切るとそこで再陰転を確認と書いていたが、14日の急反落ではこのフシを切りこれで再陰転確認となった。翌日には早速約5か月ぶりの安値水準まで続落しおり、まずは下値関門となるこの長大陽線の起点である3月の11,364ポイントを目指す動きとなってくるかどうかだが、これを割り込むと次は4月の再陽転前の安値フシまで関門らしい関門はなくなる。」としたが、今週はドイツと中国の景気刺激策が期待されるなか、不満が集中していた監査役会会長が2022年の任期を前に退任を望んでいると一部で報じられた事でドイツ銀行が週末に続き大幅続伸となり、半導体大手インフィニオンテクノロジーズも上昇した事を受け週明け19日は11,715.37と続伸してスタート、早速設定していた11,606.50の上値フシを抜いて来た。翌日は不動産大手のヴォノビアが憲法裁判所で賃借料の引き上げを抑える法律が改めて示された事を嫌気し大幅安となった事などから3日ぶりに反落となったが、週央はECBが大規模な金融緩和に動くとの観測が広がる中、オンライン決済大手ワイヤカードやIT大手SAPの上昇から反発、翌日は前日大幅高となったIT大手SAPの急反落等を受け再度反落し、週末も中国政府が米による対中制裁関税第4弾に対する報復措置を発表した事を受け米中貿易摩擦激化への警戒感が台頭するなか、BMWやダイムラー等の自動車セクターの値下がりから大幅続落して今週の取引を終えた。
 来週の特殊チャートは、現在値から次の上値フシが大引で11,831.50次の下値フシは大引で11,598.49となっているが、今週は上記の通りドイツと中国の景気刺激策が期待されるなか主力株の好材料出現で設定した上値フシを抜いて来た。先週記では「〜まずは下値関門となるこの長大陽線の起点である3月の11,364ポイントを目指す動きとなってくるかどうか〜」としたが、先週の再陰転確認翌日には早くもザラバで11,266.48の安値を付けこれを達成、大引では戻してあと今週は切り返したが陰転のまま戻りを入れている。ドイツ中央銀行は19日公表の8月の月報でドイツ経済が2019年7-9月期に2四半期連続のマイナス成長となり景気後退に陥る恐れがあると警告、景気刺激策にしてもECBはドイツを中心とした欧州経済全体を下支えするため9月に追加金融緩和に踏み切る構えだが、金利は既に下がり切っており効果は限定的との見方もあるだけにこのまま陽線を伸ばしてゆけるのかどうか注視しておきたい。

Posted by 雲遊

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プロフィール

雲遊

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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