2019年01月19日(土)

下方硬直性 [CFD]

【サマリー・01/15〜01/18】

 今週の日経平均は、14日発表の昨年12月中国貿易統計で輸出入が予想外に減少し、米中貿易摩擦が世界的経済減速に発展するとの懸念からアジア・欧州株が全面安となった流れを受けた週明けの米株式が続落していた事を受け、連休明けの寄り付きは反落してスタート、その後は為替が円安に振れると共に強含みの展開となりプラス圏に浮上し続伸して前引け、中国の国家発展改革委員会が景気対策を講じることを示唆した事も伝わり後場も高値圏を維持し続伸して引けた。週央は中国が景気刺激策の導入を示唆した事でアジア・欧州株がほぼ全面高となった流れや、ハイテクセクターへの買いから米株式が3日ぶりに反発した事を受け寄り付きは小幅続伸してスタート、その後は円の強含みと共に先物への売りから早々にマイナス圏に沈んで前引け、後場は前引け水準から終始小動きの展開となったが3日ぶりに反落して引けた。翌日は米連邦政府の閉鎖解除に向け、政府高官や一部議員が大統領への働き掛けを強めている事への期待感から米株式が続伸していた事を受け寄り付きは反発してスタート、その後は戻りの鈍いアジア市場が嫌気され先物への売りも出てマイナス圏に沈んで前引け、後場は小動き推移となったが一部高寄与度銘柄の低迷もあって続落して引けた。週末は米週間新規失業保険申請件数の減少や米1月フィラデルフィア連銀製造業景況指数の予想上振れから米株式が3日続伸していた事を受け、寄り付きは反発してスタートしその後もアジア株の上昇も支援材料に上げ幅を広げて前引け、後場に入ると非常に狭いレンジの推移となったが高値圏を維持し3日ぶりに急反発して今週の取引を終えることとなった。

 円相場は、3連休明けで事業会社の決済が集中し易いこともあり国内輸入企業の円売り・ドル買いが活発化し連休明けは続落してスタート、週央は日経平均の反落を受け運用リスクを回避する目的の円買い・ドル売りが優勢となり円は3営業日ぶりに小反発となった。翌日は前日の米株式が3日ぶりに反発した事を受けた投資家心理の改善から、比較的低リスク通貨とされる円には売りが優勢となり反落、週末も日経平均の急反発に歩調を合せた円売り・ドル買いが出て円は続落となった。

【日経225種平均株価】
 先週号では、「現在値から次の上値フシが大引で20,375円、次の下値フシは大引で19,944円となっているが、今週は上記の通り米中貿易摩擦を巡る高官協議による進展期待と米利上げペース減速への期待を背景に、米株式が約1か月ぶりに24,000ドル台を回復した事を背景に上値フシを抜いて来たが、それまでの上昇に対する利益確定売り等から翌日には新規設定された下値フシを切ってきている。この下値フシ切りでも空間を埋めて来ていない事から、仮に来週以降切り返し今回設定した上値フシの更に一段上にある20,445円の上値フシを抜いてくるとそこで陽転確認となるので先ずはこれが適うかどうかこの辺を見ておきたい。」としたが、今週はアジア・欧州株が全面安となった流れを受けた週明けの米株式が続落していたものの、中国の国家発展改革委員会が景気対策を講じることを示唆した事が伝わり連休明け15日は20,555.29円と続伸し早々に設定していた20,375円の上値フシを抜いて来た。週央は米株式が3日ぶりに反発していたものの円の強含みと共に先物への売りから3日ぶりに反落となり、翌日も米連邦政府の閉鎖解除に向け政府高官や一部議員が大統領への働き掛けを強めている事への期待感から米株式が続伸していたものの戻りの鈍いアジア市場が嫌気されたほか、一部高寄与度銘柄の低迷もあって続落となったが、週末は好調な米経済指標から米株式が3日続伸していた事を受け3日ぶりに急反発して今週の取引を終えた。
 来週の注目指標としては、23日の12月貿易統計、11月全産業活動指数、24日の11月景気先行指数改定値等があるが、22日からの日銀金融政策決定会合にも注目しておきたい。
 来週の特殊チャートは、現在値から次の上値フシが大引で20,775円次の下値フシは大引で20,344円となっているが、今週は上記の通り中国の国家発展改革委員会が景気対策を講じることを示唆した事が好感され連休明け早々に上値フシを抜いて来た。先週記では「〜仮に来週以降切り返し今回設定した上値フシの更に一段上にある20,445円の上値フシを抜いてくるとそこで陽転確認となる〜」と書いていたが、連休明けのフシ抜けではこの上値フシを抜いてシナリオ通りの展開で陽転確認となった。陽転したものの翌日からモタついた要因として一部高寄与度銘柄が決算悪で売られた部分が大きいと思われるが、週末は急反発で切り返してきており、こちらも直近の長大陰線の起点である先月12日の21,600円まで抵抗らしい関門自体も存在しないだけに値運びが軽くなるのかどうか来週以降この辺も見ておきたい。

【TOPIX】
 先週号では、「現在値から次の上値フシが大引で1,541.50、次の下値フシは大引で1,484.49となっているが、今週は上記の通り米中貿易摩擦を巡る高官協議による進展期待と米利上げペース減速への期待を背景に、米株式が約1か月ぶりに24,000ドル台を回復した事を背景に上値フシを抜いて来た。年末の半値引き上げ水準を前に大発会では下値フシを切って来たがあと年明けは切り返しに入っており、もう一段陽線を伸ばし空間を設けて来るかどうか来週以降も注視しておきたい。」としたが、今週はアジア・欧州株が全面安となった流れを受けた週明けの米株式が続落していたものの、中国の国家発展改革委員会が景気対策を講じることを示唆した事が伝わり連休明け15日は1,542.72と続伸し早々に設定していた1,541.50の上値フシを抜いて来た。週央は米株式が3日ぶりに反発していたものの円の強含みと共に先物への売りから3日ぶりに反落となったが、翌日は米連邦政府の閉鎖解除に向け政府高官や一部議員が大統領への働き掛けを強めている事への期待感から米株式が続伸していた事を受けて反発し、週末も好調な米経済指標から米株式が3日続伸していた事を受け続伸して今週の取引を終えた。
 来週の特殊チャートは、現在値から次の上値フシが大引で1,571.50次の下値フシは大引で1,514.49となっているが、今週は上記の通り中国の国家発展改革委員会が景気対策を講じることを示唆した事が好感され連休明け早々に上値フシを抜いて来た。S&P500種と比較するに戻りが鈍い気もするものの、DOWやS&P500種の長大陰線の起点日である12月3日のザラバ高値1,696.14に対し26日の年初来安値である1,408.89からの半値戻し水準1,552.50を週末にクリヤして来ている。特殊チャートの引線は15日で止まっている為にこちらの方ではこれを未だ抜けてきていないが、来週以降設定した上値フシを抜いてこれをクリヤしてくるのかどうかこの辺を見ておきたい。

【NY DOW】
 先週号では、「現在値から次の上値フシが大引で24023.50ドル、次の下値フシは大引で23,550.49ドルとなっているが、今週は上記の通り米中貿易摩擦を巡る高官協議による進展期待と米利上げペース減速への期待を背景に、5日続伸し約1か月ぶりに24,000ドル台を回復して上値フシを抜いて来た。日経平均と比べると上方に大きく空間を作成してきたが一部連邦政府機関の閉鎖が継続する懸念材料も抱えており、S&P500種同様に来週以降10-12月期決算発表如何でここから仮に反落した場合は半値引けまで押してしまうのかどうか、若しくは空間を残して切り返しに向かうのかどうかがポイントとなってくる。」としたが、今週は続落して週明けはスタートとなったが、翌日15日は中国が景気刺激策の導入を示唆した事でアジア・欧州株がほぼ全面高となった流れやハイテクセクターへの買いから24,065.59ドルと3日ぶりに反発し先ずは設定していた24,023.50ドルの上値フシを抜いて来た。週央も米連邦政府の閉鎖解除に向け、政府高官や一部議員が大統領への働き掛けを強めている事への期待感から続伸し、翌日17日も米週間新規失業保険申請件数の減少や米1月フィラデルフィア連銀製造業景況指数の予想上振れから24,370.10ドルと3日続伸となり更に一段上の上値フシを抜き、週末18日も米中政府の歩み寄りで貿易交渉が進展するとの期待が高まり24,706.35ドル大幅に4日続伸し更にもう一段上のフシをも抜いて今週の取引を終えた。
 来週の注目指標としては、22日の米12月中古住宅販売件数、23日の米11月住宅価格指数、1月リッチモンド連銀製造業指数、24日の米週間新規失業保険申請件数、米1月PMI速報値、米12月景気先行指標総合指数等がある。
 来週の特殊チャートは、現在値から次の上値フシが大引で24,952.50ドル次の下値フシは大引で24,459.49ドルとなっているが、今週は上記の通り米連邦政府の閉鎖解除に向け大統領への働き掛けを強めている事への期待感や、米中政府の歩み寄りで貿易交渉が進展するとの期待、更に良好な経済指標を背景に三段上の上値フシまで抜いて来た。先週記では一部連邦政府機関の閉鎖が継続する懸念材料や決算本格化を控え反落も想定していたが、杞憂に終わりS&P500種と共に更に陽線を上に伸ばして来た。もともと直近で12月3日を起点にした長大陰線を引いていただけに抵抗らしい関門自体も存在しなく値運びが極端に軽いのは当然のところだが、12月7日の陰転値を超えてきた事でこのまま起点をターゲットプライスとして伸びるのか、若しくは反落しても再陽転値を超えて来るのかどうか来週以降はこの辺を注視しておきたい。

【S&P500種】
 先週号では、「現在値から次の上値フシが大引で2,598.50、次の下値フシは大引で2,549.49となっているが、今週は上記の通り米中貿易摩擦を巡る高官協議による進展期待と米利上げペース減速への期待を背景に2,500ポイント超で上値フシを抜いて来た。日経平均と比べると上方に大きく空間を作成してきたが一部連邦政府機関の閉鎖が継続する懸念材料も抱えており、DOW同様に来週以降10-12月期決算発表如何でここから仮に反落した場合は半値引けまで押してしまうのかどうか、若しくは空間を残して切り返しに向かうのかどうかがポイントとなってくる。」としたが、今週は続落して週明けはスタートとなったが、翌日15日は中国が景気刺激策の導入を示唆した事でアジア・欧州株がほぼ全面高となった流れやハイテクセクターへの買いから2,610.30と3日ぶりに反発し先ずは設定していた2,598.50の上値フシを抜いて来た。週央も米連邦政府の閉鎖解除に向け、政府高官や一部議員が大統領への働き掛けを強めている事への期待感から続伸し、翌日17日も米週間新規失業保険申請件数の減少や米1月フィラデルフィア連銀製造業景況指数の予想上振れから2,635.96と3日続伸となり更に一段上の上値フシを抜き、週末18日も米中政府の歩み寄りで貿易交渉が進展するとの期待が高まり2,670.71大幅に4日続伸し更にもう一段上のフシをも抜いて今週の取引を終えた。
 来週の特殊チャートは、現在値から次の上値フシが大引で2,696.50次の下値フシは大引で2,645.49となっているが、今週は上記の通り米連邦政府の閉鎖解除に向け大統領への働き掛けを強めている事への期待感や、米中政府の歩み寄りで貿易交渉が進展するとの期待、更に良好な経済指標を背景に三段上の上値フシまで抜いて来た。先週記では一部連邦政府機関の閉鎖が継続する懸念材料を抱えている事で反落も想定していたが、杞憂に終わりDOWと共に更に陽線を上に伸ばして来た。もともと直近で12月3日を起点にした長大陰線を引いていただけに抵抗らしい関門自体も存在しなく値運びが極端に軽いのは当然のところだが、12月7日の陰転値を超えてきた事でこのまま起点をターゲットプライスとして伸びるのか、若しくは反落しても再陽転値を超えて来るのかどうか来週以降はこの辺を注視しておきたい。

【DAX】
 先週号では、「現在値から次の上値フシが大引で11,000.50、次の下値フシは大引で10,785.49となっているが、今週は上記の通り米中貿易摩擦を巡る高官協議による進展期待のなか主力株の上昇を受け上値フシを抜いて来た。こちらも上に大きく空間を作りつつあるが目先陽転のフシを取っていないまま上伸している状況と、先月20日の再陰転前の戻り高値フシの直前まで迫った事で来週以降はこのまま設定した高値フシを抜けることが適うのかどうか先ずはこの辺を見ておきたい。」としたが、今週は2018年11月のユーロ圏鉱工業生産減少や中国景気の減速懸念が漂うなか、オンライン決済大手ワイヤカードや日用品大手バイヤスドルフの下落を受け週明けは続落してスタートとなったが、翌日は中国当局による景気下支え策が期待されるなか前日下落したオンライン決済大手ワイヤカードの反発や医薬・化学大手メルクの上昇で3日ぶりに反発し、週央もECBがドイツ銀行の統合について国内のコメルツ銀行とよりも、欧州その他の国の同業を好むとの一部報道が好感され同行が急伸した事などから続伸となった。翌日は前日に8%高と急伸したドイツ銀行が利益確定売りから急反落した事などを受け3日ぶりに小反落したが、週末18日は世界的株高の流れを受けてオンライン決済大手ワイヤカードやタイヤ大手コンチネンタル、化学大手BASFの大幅高を受けて11,205.54と急反発し設定していた11,000.50の上値フシを大きく抜いて今週の取引を終えた。
 来週の特殊チャートは、現在値から次の上値フシが大引で11,317.50次の下値フシは大引で11,094.49となっているが、今週は上記の通り翌日は中国当局による景気下支え策への期待や、米中政府の歩み寄りで貿易交渉が進展するとの期待からの世界的株高の流れを受け設定していた11,000.50の上値フシを大きく抜いて来た。先週記では「〜先月20日の再陰転前の戻り高値フシの直前まで迫った事で来週以降はこのまま設定した高値フシを抜けることが適うのかどうか〜」としたが、今週も世界的株高の流れに乗ってこの直近の戻り高値フシを抜いて来た。ここまで戻ると昨年12月からの下落最終波も順次縮小型だったことが解るが、このままその最終波の起点まで戻るのかどうか来週以降はその辺を見ておきたい。

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プロフィール

雲遊

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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