2018年06月30日(土)

米中関税措置発動? [CFD]

【サマリー・06/25〜06/29】

 今週の日経平均は、OPEC総会の協調減産が想定範囲内の増産に留まった事で原油相場が上昇、これを受けた先週末の米株式が9営業日ぶりに反発となっていた事から週明けの寄り付きは小反発してスタート、その後は米中貿易摩擦への懸念の強まりや為替も円高方向に振れた事からマイナス圏に沈んで前引け、後場は米政権が中国企業の対米投資制限などを検討していると海外メディアが報じた事もあって下げ幅を広げ続落して引けた。翌日はトランプ政権が中国によるハイテク等重要産業分野への対米投資制限を検討しているとの報で貿易摩擦への警戒感から週明けの米株式が急反落していた事を受け寄り付きは大幅続落してスタート、その後は米国家通商会議委員長が同報道を否定した事で米株価指数先物と共に下げ渋る展開となって前引け、後場は内需・ディフェンシブセクター物色や銀行・半導体関連にもカバーが入った事でプラス圏に切り返し3日ぶりに小反発して引けた。週央は原油相場の急反発を好感し米株式は反発していたものの、6月期及び12月期決算企業の配当権利落ちの分の押し下げで寄り付きは小反落してスタート、その後は円相場の下げ渋りから下げ幅を拡大させて前引け、後場に入ると日銀によるETF買い入れ思惑から前日終値近辺まで戻す場面もあったが、アジア株安などから再度弱含んで反落して引けた。翌日は長期金利低下を受けた金融株への売りやハイテク株の軟調から米株式が反落していたことを受け寄り付きは続落してスタート、その後は更に下げ幅を広げたがあと22,000円大台接近では買戻しの動きも出て下げ幅を縮小させて前引け、後場は時間外取引の米株価指数先物の上昇や円安に振れた事もあってプラス圏に浮上する場面も見られたものの小幅続落して引けた。週末はFRBによるストレステスト結果発表を控え増配や自社株買いが予想されるセクターに買いが入った事を受けた米株式の反発を受け寄り付きは反発してスタート、その後は米通商政策に対する警戒感や週末の利食い売りで早々にマイナス圏に沈んで前引け、後場に入るとEU首脳会議で移民問題について合意した事が伝わり円相場の下落と共に概ねプラス圏での推移の後に小反発して今週の取引を終えることとなった。

 円相場は、トランプ大統領が中国企業による米ハイテク企業への投資制限を検討していると伝わった事で米中貿易摩擦への懸念が強まり、比較的低リスク通貨とされる円を買う動きが出て週明けは続伸してスタート、翌日は日経平均は切り返して小反発に向かった事で投資家心理が改善した事で円は3営業日ぶりに反落となり、週央も原油相場の急反発を好感した米株式の反発で、投資家が運用リスクを取り易くなるとの見方から比較的低リスク通貨とされる円への売りが先行し円は続落、翌日も米中貿易摩擦への懸念が一旦和らいだとの見方から円は3日続落、週末も米中貿易摩擦に対する新たな悪材料が見当たらず過度な懸念が後退した事で、比較的低リスク通貨とされる円を売る動きが優勢となり4日続落となった。

【日経225種平均株価】
 先週号では、「現在値から次の上値フシが大引で22,795円、次の下値フシは大引で22,324円となっているが、今週は上記の通り米中貿易摩擦の激化懸念から下値フシを切ってあとアジア株の反発を背景に往って来いの切り返しで新規設定の上値フシを抜いて来た。TOPIXと同じく先週まで設定した上値フシを抜いた場合は自動的に再陽転を確認、今年1月の高値関門まで関門らしい関門は存在しなくなったのだがこちらも応分の風当たりが強く再陽転を前に反落となった。とはいえ往来の動きで陽にも陰にも孕んできており仮にもう1〜2回孕みが継続された場合はその次に何れに離れるのかこの辺を注視しておきたい。」としたが、今週は原油相場の上昇を受け先週末の米株式は9営業日ぶりに反発となっていたものの、為替の円高や米政権が中国企業の対米投資制限などを検討していると海外メディアが報じた事もあって週明けは続落してスタート、翌日は週明けの米株式が急反落していたものの、米国家通商会議委員長発言などから米株価指数先物と共に下げ渋り小反発、週央27日は原油相場の急反発を好感し米株式は反発していたものの、6月期及び12月期決算企業の配当権利落ちの分の下げや、アジア株安などから22,271.77と再度反落し先ずは設定していた22,324円の下値フシを切ってきた。翌日も長期金利低下を受けた金融株への売りやハイテク株の軟調から米株式が反落していたことを受け小幅続落となったが、週末はFRBによるストレステスト結果発表を控え増配や自社株買いが予想されるセクターに買いが入った事を受けた米株式の反発を受け小反発して今週の取引を終えた。
 来週の注目指標としては、月替り2日の4-6月期日銀短観、週末6日の5月景気先行指数速報値等がある。
 来週の特殊チャートは、現在値から次の上値フシが大引で22,505円次の下値フシは大引で22,034円となっているが、今週は上記の通り米貿易摩擦懸念やアジア株安も重なり週央に下値フシを切ってきた。先週記では「〜往来の動きで陽にも陰にも孕んできており仮にもう1〜2回孕みが継続された場合はその次に何れに離れるのかこの辺を注視しておきたい。」と書いていたが、週央の下値フシ取りでは直近の安値フシを僅かながら切ったことで、ここからは仮に切り返して来た場合でもその後の反落の形如何では陰転確認となってしまう陽の包み上げ型に注視しておきたいところ。

【TOPIX】
 先週号では、「現在値から次の上値フシが大引で1,774.50、次の下値フシは大引で1,713.49となっているが、今週は上記の通り米中貿易摩擦の激化懸念から下値フシを一本切ってきた。先週まで孕み型を解消してきたDOWの後追いで切り返しを見せ、直近高値フシを抜いて1,796.50の再陽転のフシまであと一歩のところまで陽線を伸ばしていたものの再陽転のフシ抜けは適わず反落となった。再陽転となれば前回の長大線に差し込むことになり、特殊チャート上では今年1月の高値フシまで関門らしい関門は存在しなくなったのだが、それだけ応分の風当たりは強かったという格好になった。」としたが、今週は原油相場の上昇を受け先週末の米株式は9営業日ぶりに反発となっていたものの、為替の円高や米政権が中国企業の対米投資制限などを検討していると海外メディアが報じた事もあって週明けは続落してスタート、翌日は週明けの米株式が急反落していたものの、米国家通商会議委員長発言などから米株価指数先物と共に下げ渋り小反発、週央も原油相場の急反発を好感した米株式の反発を受け小幅続伸となったが、翌日は長期金利低下を受けた金融株への売りやハイテク株の軟調から米株式が反落していたことを受け反落し、週末はFRBによるストレステスト結果発表を控え増配や自社株買いが予想されるセクターに買いが入った事を受けた米株式の反発を受け反発したが結局上下のフシも取らず終いて今週の取引を終えた。
 今週は上下何れのフシも取らなかった事で、来週の特殊チャートも現在値から次の上値フシが大引で1,774.50次の下値フシも大引で1,713.49とするが、今週は上記の通り依然として燻る米貿易摩擦への懸念から全般弱含み推移となったものの下値フシを切るまでには至らずであった。前回まで再陽転のフシまであと一歩のところまで陽線を伸ばしていたもののこのフシ抜けは適わず反落となっているが、ここから仮に切り返した場合はこの下落で作成した下穴をテコに出来るかどうかこの辺を来週以降は見ておきたい。

【NY DOW】
 先週号では、「現在値から次の上値フシが大引で24,946.50ドル、次の下値フシは大引で24,453.49ドルとなっているが、今週は5月下旬以来3週間ぶりの大きさの下げ幅を記録した後は木曜まで8日続落となり、週末まで9日続落となれば1978年2月以来、40年ぶりの記録となるところであったが週末の原油相場になんとか助けられた格好となった。先週記では最初の関門としてはS&P500種同様に3月9日の高値フシがあり、今回設定した高値フシを抜けば自動的にこの高値関門を抜いてくることになるとしたがこれを前に反落となった。とはいえまだ僅かに空間を有している事で、ここから切り返し引線一波動で今回設定した高値フシの更に一段上にある25,160台にあるフシを抜いてくれば再陽転確認となるのでこれが適うのかどうか来週以降も見てゆきたい。」としたが、今週はトランプ政権が中国によるハイテク等重要産業分野への対米投資制限を検討しているとの報で貿易摩擦への警戒感から週明け25日は24,252.80ドルと急反落してスタートし早速設定していた24,453.49ドルの下値フシを切ってきた。翌日は原油相場の急反発を好感し反発したものの、週央は長期金利低下を受けた金融株への売りやハイテク株の軟調から反落、翌日はFRBによるストレステスト結果発表を控え増配や自社株買いが予想されるセクターに買いが入った事を受け再度反発し、週末もEU首脳が移民問題で合意し政治リスクの後退を受けて欧州株が全面高となった流れを受け続伸して今週の取引を終えた。
 来週の注目指標としては、月替り2日の米6月PMI改定値、6月ISM製造業景況指数、3日の米5月製造業新規受注、5日の6月ADP雇用統計、米週間新規失業保険申請件数、6月ISM非製造業景況指数、FOMC議事録要旨、週末6日の米5月貿易収支、米6月雇用統計等がある。
 来週の特殊チャートは、現在値から次の上値フシが大引で24,494.50ドル次の下値フシは大引で24,011.49ドルとなっているが、今週は上記の通りトランプ政権が中国によるハイテク等重要産業分野への対米投資制限を検討しているとの報を嫌気し週明けからS&P500種と共に下値フシを切ってきた。先週記では「〜まだ僅かに空間を有している事でここから切り返し引線一波動で今回設定した高値フシの更に一段上にある25,160台にあるフシを抜いてくれば再陽転確認となる〜」としたが、切り返しを見せず反落した事で空間も埋めてこのシナリオは一旦消えた。ただこれまでの下落で陰を包む形を形成しているのでここからの切り返しの型如何ではちょうど2年前の7月8日に出現したような再陽転のパターンともなり得るのでこの辺を来週以降は見ておきたい。

【S&P500種】
 先週号では、「来週の特殊チャートも現在値から次の上値フシが大引で2,798.50、次の下値フシも大引で2,745.49とするが、今週も上記の通り引き続いて米中貿易摩擦の成り行きを見守りながら動き辛い展開に終始した。というワケで既に先々週に再陽転を果たしている事もあり、設定している上値フシを抜けば自動的に3月9日の高値関門を抜いてくることになるのでこの辺は引き続き見ておきたい。」としたが、今週はトランプ政権が中国によるハイテク等重要産業分野への対米投資制限を検討しているとの報で貿易摩擦への警戒感から週明け25日は2,717.07と急反落してスタートし早速設定していた2,745.49の下値フシを切ってきた。翌日は原油相場の急反発を好感し反発したものの、週央は長期金利低下を受けた金融株への売りやハイテク株の軟調から反落、翌日はFRBによるストレステスト結果発表を控え増配や自社株買いが予想されるセクターに買いが入った事を受け再度反発し、週末もEU首脳が移民問題で合意し政治リスクの後退を受けて欧州株が全面高となった流れを受け続伸して今週の取引を終えた。
 来週の特殊チャートは、現在値から次の上値フシが大引で2,743.50次の下値フシは大引で2,690.49となっているが、今週は上記の通りトランプ政権が中国によるハイテク等重要産業分野への対米投資制限を検討しているとの報を嫌気しDOWと共に週明けから下値フシを切ってきた。設定している上値フシを抜けば自動的に3月9日の高値関門を抜いてくることになったのだが、この2,787ポイントを前にして一旦反落となった。とはいえ既に再陽転を果たしている事もあり、先のFRBによるストレステスト結果発表を受け主要大手行が増配や自社株買いを相次いで発表している事から今週も金融セクターを中心にこれらが牽引して切り返しを見せるのかどうかこの辺を見ておきたい。

【DAX】
 先週号では、「現在値から次の上値フシが大引で12,636.50、次の下値フシは大引で12,387.49となっているが、今週は上記の通り週明けからドイツの移民政策を巡る危機により成立して3ヵ月の連立政権が崩壊する可能性が懸念された上に、米中貿易摩擦の懸念が払拭されず4本下の下値フシまで切ってきた。これで半値引け後のフシ割れで目先陰転となったが、主力ダイムラーも今週は2年近くぶりの安値に沈みSTOXX欧州600種自動車・部品株指数も3.24%低下し約2年ぶりの大幅安となった。自動車セクターは通商政策に左右され易いだけに、トランプ大統領が今度はEUに矛先を向けて来るか否か来週以降はこの辺が焦点となって来ようか。」としたが、今週は米政府が主要なテクノロジー分野への中国からの投資に制限を設けるとの余波から週明け25日は半導体大手インフィニオンテクノロジーズや化学大手リンデ、BASFの大幅安を受け12,270.33と急反落し早速設定していた12387.49の下値フシを切ってきた。翌日も前日に続いて化学大手BASFやリンデ等の続落やルフトハンザグループの下落を受けて続落、週央は米中貿易摩擦が和らぐとの期待から前日まで続落していた化学大手リンデやBASFの反発や総合電機シーメンスの反発を受けて反発したものの、翌日は再度米中貿易摩擦が一段と意識され半導体大手インフィニオンテクノロジーズや、フォルクスワーゲンなどの大幅安で急反落となり、週末はEU首脳会議が移民問題で合意に達した事が市場心理の好天につながり、化学のコベストロ、リンデやホームケアのヘンケル等の上昇を受け再度反発して今週の取引を終えることとなった。
 来週の特殊チャートは、現在値から次の上値フシが大引で12,391.50次の下値フシは大引で12,148.49となっているが、今週は上記の通り週明けから米政府が主要なテクノロジー分野への中国からの投資に制限を設けるとの余波で早々に下値フシを切ってきたが、先週も書いたように引き続き輸出銘柄が多いことで通商政策に左右されやすいDAXは弱含んだ。EUはアメリカによる鉄鋼・アルミの輸入制限に対して報復措置を発動、対してアメリカはEUからの輸入車に対して20%の追加関税を課すと表明、米中は7月6日から双方追加関税を課すとしており、ダイムラーは2018年の業績見通しを下方修正するに至っている。現在は2本前の長大陽線に差し込んでいる事からその大陽線の起点である12,000ポイント割れまで抵抗らしい抵抗は無いだけに引き続き通商政策の姿勢には注視しておこう。

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プロフィール

雲遊

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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