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新日本製鉄

2011年02月12日(土)

再編機運 [CFD]

【サマリー・02/07〜02/10】

今週の日経平均は、ここにわかに浮上した企業再編期待ムードから週明けの寄付は1月の戻り高値を上回ってスタート、あと香港ハンセン指数の下げ幅拡大から後場はジリ安となり小幅続伸して引けた。翌日は米株式が6日続伸となった事を受けて続伸してスタート、あと連休明けの上海市場の動向待ちもあって終日膠着状態、日中値幅は実に25.10円にとどまり約25年ぶりの小ささとなったが、引けは10,600円台回復して引けた。週央は米株式が7日続伸となった事で寄付は続伸してスタート、あと昨年5/6以来となる10,700円台を回復する場面もあったが、利上げの影響で上海市場が下落スタートになった事もあって後場はジリ安推移し小甘く引けた。翌日は寄り前に発表された12月機械受注が予想を下振れたことで寄付は続落してスタート、あと一時プラス圏に浮上するも連休控えで利益確定売りの中を揉み合いながら小幅続落で今週を終えた。
円相場は、前週末の米失業率の改善を手掛かりにした米金利上昇からドルが買われた流れを引き継ぎ、週明けも弱含みで3日続落となった。翌日は後場になって前日の米債券市場で長期金利上昇が一服した事を背景にドル売り円買いが進み4営業日ぶりに反発となった。週央は前日の米市場で米金利が上昇し、ドル買いが優勢となった流れを引き継ぎ反落となった。翌日も欧州勢のドル買いから円は続落、週末もロンドン市場ではドル買いが入り円は約1ヶ月ぶりの安値水準となる83円台後半まで弱含みに推移した。

【日経225種平均株価】
 先週号では、「現在値から次の上値フシが大引けで10,655円、次の下値フシは大引で10,344円となっているが、今週10,500円台まで堅調相場となったのはやはり、先週末の中東情勢の影響がどの程度になるのか警戒されていた週明けの相場において、先週設定した10,230円という下値フシを月曜日大引が10,237.92円と切らなかった事に因るところが大きい。これはTOPIXにも同じ事が言え、月曜日安値は先週設定した下値フシ近辺でピタリと止まっている。(TOPIX項参照) 一方、週末の10,500円台でもちょうどフシ目のところで弾かれており、先週書いたようにレンジ相場内での調整の範疇。ただ今週は高寄与度の銘柄でも幾つか再陽転のフシを抜いてきており、これが来週も継続し周りに波及してくるようだと日経平均も一段上にレンジを切り上げてくることになる。」としたが、02/09にはザラバ高値10,701.92円と約9ヶ月ぶりの高値水準を付け、この10,655円の高値フシを上回るも引けでは適わず、その引け値ベースで見ると02/08の10,635.98円が高値であったがフシ目の10,655円には僅かに及ばずであった。 なお、SQは推定で225型は3.4万株の売り越しとなり、2月限SQ値は10561.41円と波乱無く通過した。
 来週の注目指標としては先ず、14日の2010年10-12月期GDP、15日の12月鉱工業生産、12月設備稼働率、17日の景気動向指数等があるが、決算発表は10日の500社強のピークを越え週明けには200社程度の発表で一巡となる。企業業績の動向の輪郭が明らかになってくることで、ここから個々の銘柄の波動も上下何れの方向性がはっきりしてくることになろうか。
 来週は特殊チャート上では、現在値から次の上値フシが大引けで10,705円次の下値フシは大引で10,414円とするが、設定した上値フシは昨年陰転後に急落した際に空けた窓下限近辺の水準でもあり、この上値フシを抜くと昨年5月の10,900円台の再陰転確認値のフシ目を意識しながらいよいよ11,000円の大台が見えてくることになる。現況では下値フシを割ったとしてもその一段下まで目先陰転のフシは無いものの、上記の波動を歩むには先に上値のフシ目を抜いてくることが望ましいところ。

【TOPIX】
 先週号では、「来週も今週同様に現在値から次の上値フシが大引で946.50、次の下値フシは大引で903とするが、今週は、新日鉄と住金が合併検討というビッグニュースが週末に飛び込んで両銘柄共に急反発し、この2社だけでTOPIXに0.98ポイントのプラス寄与となった。これらの関連銘柄も含めて統合好感買いがどの程度の規模になるのか来週もこの辺に注目しておきたいところ。」としたが、日経平均が小反落した02/09にも続伸を続け、連休前の10日には946.63とはれてこの上値フシ946.50を抜いてきた。
 来週は特殊チャート上では、現在値から次の上値フシが大引けで968.50次の下値フシは大引で925.40となっているが、この上値フシを抜いたのは、年明けの01/06以来約1ヶ月ぶりのこと。更にその前に上値フシを抜いたのは昨年の12/09で、このところ月1ペースで上値フシを段階的に取っている。昨年の810台から出遅れというのも手伝い引線一波動でここまで上昇を続けているので一押しが欲しいところだが、このまま上値フシを抜けてくると09年8月、10年3月のフシ目接近で三尊が意識され始めるところ。

【NY DOW】
 先週号では、「現在値から次の上値フシが大引で12,159.50ドル、次の下値フシは大引で11,920.40ドルとなっているが、やはり先週に「ここまで長大陽線を立てていただけに週末の下落程度などホンの押し」とコメントした通り、急落分を早々にハネ返したどころか上値フシを抜いてこれで再陽転確認となった。その線形から、依然として昨年2月の陽転確認後の波動のように長大陽線からの揉み合いで陰転してしまうパターンには引続き注意だが、再陽転後だけに幾分その懸念は薄くなったか。」としたが、早くも週明けには12,161.63ドルとスンナリこの上値フシの12,159.50ドルを抜いてきた。
 来週の注目指標としては、先ず15日の1月米小売売上高、2月米ニューヨーク連銀製造業景気指数、16日の1月米住宅着工件数、1月米鉱工業生産、1月米設備稼働率、17日の1月米消費者物価指数、米週間新規失業保険申請件数、1月米景気先行指数、2月米フィラデルフィア連銀景況指数等があるが、ピークを過ぎた残りの10-12月期決算発表としては15日のデル、16日のアバクロンビー&フィッチ等がある。
 来週は特殊チャート上では、現在値から次の上値フシが大引で12,282.50ドル次の下値フシは大引で12,041.40ドルとなっているが、先週に再陽転を確認しているだけあって連騰疲れからさすがに02/10は小甘くなったものの、翌日には早くも切り返し2年8ヶ月ぶりの高値で引けている。一昨年の夏相場の波動に似てきたが、これと同じパターンになると上値もまだ伸びしろが相当あることになるので引続き関門に注視しながら見てゆきたい。

【S&P500種】
 先週号では、「現在値から次の上値フシが大引で1,320.50、次の下値フシは大引で1,295.40となっているが、こちらもこの上値フシ抜きによって再陽転確認となった。1,300の大台水準をクリヤしたことで、この近辺のゾーンは1,300の半ばくらいまでは抵抗になるような強いフシは存在しないので値運びの軽さに期待したいところ。」としたが、こちらはDOWに一日遅れで02/08に1,324.57とこの上値フシ1,320.50を抜いてきた。
 来週は特殊チャート上では、現在値から次の上値フシが大引で1,337.50次の下値フシは大引で1,312.40となっているが、今週取った上値フシは一昨年の06/20に再陰転した時のフシ目に近い水準となっている。今回の上値フシを抜いてくると次は1,360台まで抵抗となるフシ目は存在しないことになるので、ここも値運びとしては軽くなるか。

【DAX】
 先週号では、「現在値から次の上値フシが大引で7,287.50、次の下値フシは大引で7,144.40となっているが、今回の上値フシ抜きによって08年5月に付けた7,100台の高値フシもクリヤしており、その後に出て来る07年8月の7,200台の安値フシから上は殆ど抵抗帯の無い真空地帯になっている。引線一波動でこのゾーンを上昇することになるのかどうか今後も注目される。」としたが、02/10には7,323.24と7,300の大台に乗せると共に上値フシ7,287.50を抜いてきた。
 来週は特殊チャート上では、現在値から次の上値フシが大引で7,395.50次の下値フシは大引で7,250.49となっているが、先週記のように引線一波動で07年8月の7,200台の安値フシを抜いてきたことで08年の年明けに陰転確認した7,800台のフシまで強力な抵抗となるようなフシ目はない。強いてあげれば07年の7月から08年の年初間まで続いたボックス相場の下限のフシということになろうが、08年年明けから一波動で割っているので抵抗としては弱いことになるか。

【新日本製鉄】
 直近で話題になったのは、やはり先週末を「鉄鋼デー」にした新日鉄と住金の経営統合に向けての検討を開始することで合意した事であろうか。実現すれば世界2位の鉄鋼メーカーが誕生し新たな業界再編の呼び水となることは必至、M&Aも復調とし関連銘柄へは幅広く物色の手が広がった。そこで今週は軸となる新日本製鉄をチョイスしてみた。
 ここ数年の波動を見てみると2007年7月の900円台から陰転し、以降再陰転を繰り返すこと6回を経て2008年3月ボトムで一旦底入れ。そこから04/02の再陽転を経て5月まで約250円ほど上昇するが、2008年1月の戻り高値とちょうど二番天井を取る格好で教科書通りの陰転、以降8回の再陰転を経て2009年3月のボトムで底入れ。ここ近年では2008年9月末の再陰転値から、この2009年3月ボトムとの間でのボックス相場が続いている。直近では昨年の12/13に290円台のフシをはらって目先陽転確認しているので、以降の290円以下は目先で一回転するにはいい拾い場であったといえる。果たして今回の報道で328円まで吹き値があったが、これは昨年05/21に陰転したフシを超える水準になり一旦は弾かれるのは自然なところ。
 来週は特殊チャート上では、現在値から次の上値フシが大引で313円次の下値フシは大引で293円となっているが、ただ、特殊チャートでのボトムは2008年10月、2009年3月、そして2010年10月と3年かけて作成した逆三尊の形になっており、現在は2008年9月末の再陰転値から、2009年3月ボトムとの間でのボックス相場継続中の中での中間帯に位置している。経営統合は2012年10月が予定されているが、何時このボックスを離れる波動になるのか長い目で注目しておきたい。


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プロフィール

雲遊

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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